大発動艇

No.068
	大発動艇		上陸用舟艇
	装備ステータス
	火力		雷装
	爆装		対空
	対潜		索敵
	命中		回避
	射程
	装備可能艦種
	駆逐艦	軽巡洋艦	重巡洋艦	戦艦
	軽空母	正規空母	水上機母艦	航空戦艦
	備考
	開発不可能 遠征報酬+5%(+20%まで累積あり) あきつ丸・阿武隈改二の初期装備 水上機母艦千歳・千代田も装備可能 2014年1〜3,6月戦果上位褒賞
大発動艇、略して「大発」。 輸送船からの揚陸作業や上陸船に用いた、現代でいうところの「上陸用舟艇」です。 海上のトラックの様な「大発」は、大型輸送船や強襲揚陸艦等で運用可能です。

ゲームにおいて

• 揚陸艦あきつ丸、水上機母艦千歳/千代田、軽巡洋艦阿武隈改二のみが搭載できる特殊装備。
  • 水上機母艦秋津洲は装備できない。"あきつ"なのに……
• 特殊効果として遠征の報酬資材が+5%(小数点以下は切捨て)される効果を持つ。
  • 効果は20%(スロット4つ分)まで累積可。ただの成功で、最大1.2倍の資材を得られる。
  • 遠征大成功時は大成功加算された数字に5%掛け合わせ。最大で20%掛け合わされ、ノーマル成功時と比較して1.8倍となる。
  • 高々5%の黒字ではあるが、大発は遠征大成功やクルージング以外で資材増加速度を加速させる希少な要素。時間が限られるイベント海域攻略中は回復速度を速める貴重な要因になれる。
    • また、自然回復が遅いボーキサイトの入手量を増やせる点も見逃せない。大発の増加率はどの資材にも等しく働くので、ボーキサイト増は他の資材の3倍早く回復できることを意味する。
      
      
• ちなみに重複が4つまでなので、現在のところ大発動艇は12個あれば全ての遠征でフル使用できることになる。そして水母と揚陸艇、阿武隈改二が計6隻必要になる。
  • 第一目標としては、大発要員1隻につき装備できる数の上限である3個までを揃えたい。以降は余力があれば増やしていこう。
  • 現状だと、大発を4つ累積させた運用は2隻目の水母やあきつ丸、阿武隈改二を動員する必要がある。燃費悪化のデメリットと資材ボーナスのメリットが遠征次第では逆に釣り合わなくなるので、十分に検討すること。
    • 燃費は燃料消費の少ないのが阿武隈改二、その次点で水母、弾薬消費の少ないのがあきつ丸。2隻目にどちらを起用するかはこの燃費の差も考慮するといいだろう。
    • 水母2隻を必須とする「水上機基地建設」や「水上機前線輸送」などで4個の大発を投入するのが無駄も少なくオススメ。
    • ただ固定値増加ではなく、固定%増加なので、元から多く入手出来る遠征ならば動員しても黒字になりやすい。例えば艦隊決戦援護作戦とかなら4つ運用したほうが他資材的にも良い。
      揚陸艦あきつ丸は水母としても空母としても扱われない事に注意。当然この2つ以外の艦種にも当てはまらないので、自由枠の無い遠征に連れて行くことはできない。
• 阿武隈改二が大発搭載可能になったことで、「東京急行」のように軽巡が必須でかつ自由枠がない遠征でも大発投入が可能となった。
  また軽巡が必須で水母やあきつ丸が1隻だけ連れていける「鼠輸送作戦」「北方鼠輸送作戦」などでは阿武隈改二と組み合わせての大発4個投入もできるなど、軽巡は必須な遠征が多いため運用の幅が大きく広がった。
  前記の水母2隻が必須の遠征（軽巡も必須）で、大発が積めない秋津洲を使用しても阿武隈改二ともう1隻の水母で大発4個という運用も可能に。
  • 阿武隈改二は天龍型より弾薬消費が増加するのが痛いが、運用可能な大発の数、弾薬以外の資源収入を重視するか、など提督それぞれの懐事情との相談になるだろう。
• 遠征で効果を発揮する分、戦闘における効果は一切無く、ただスロットを埋めるだけの存在となる。

• ランカー報酬以外での入手方法は現在あきつ丸と阿武隈改二の初期装備のみ。三隻目以降は積極的にあきつ丸の建造を狙うよりは、運よく手に入ったら使うぐらいの感覚がいいだろう。
  • というのもあきつ丸を建造で狙うのは余りにも資源効率が悪い。仮にALL3,000の建造一発であきつ丸を手に入れ、建造コストを大発の増加量で完済するには全資材を6万稼いでから、と気が遠くなる話になる。
    • さらに言えば、大発を使える揚陸艦・水母は駆逐艦より燃費が悪いので、燃弾の黒字転換は6万よりもさらに先になる。
    • 勿論一発であきつ丸を引ける確率は非常に低く、仮に上記レシピで10回かかれば、建造コスト返済は資材黒字60万からとなり、効率の悪さは一目瞭然であろう。
  • 一方2015/07/17のアップデートで阿武隈改二が初期装備で持ってくるようになったが、こちらは改装に設計図が必要。しかも要求レベルも75と改二勢でもトップクラスの高さを要求してくるので量産性はかなり悪い。
  • イベント限定海域の中盤〜終盤海域のボスドロップにあきつ丸が配置される場合があるので、どうしても数を増やしたいなら、イベント時に他のレアドロップも狙いつつ掘るのが良いだろう。

• 装備のイラストでは妖精が最多の5人（+動物が3匹）もいる。しかし、緊張感とは程遠く、思い思いにのんびりと過ごしている。

• 搭載可能艦燃費比較

  No.	艦名	艦種	改造Lv	スロット	燃料	弾薬	備考
  049	千歳	水上機母艦	-	2	35	35	千代田も同値
  095	千歳改	水上機母艦	10	3	35	40	千代田改も同値
  099	千歳甲	水上機母艦	12	3	35	45	千代田甲も同値
  161	あきつ丸	揚陸艦	-	2	40	10
  166	あきつ丸改	揚陸艦	25	3	45	25	3スロ艦弾薬最安
  200	阿武隈改二	軽巡洋艦	75+図	3	25	35	3スロ艦燃料最安

小ネタ

• 通称は「大発(だいはつ)」だが、自動車メーカーのダイハツとは関係ない。
  • ダイハツは、元の社名を発動機製造株式会社と言い、大阪府に本社があることから「大阪の発動機製造」を略して「大発」と呼ばれていた。
  • ダイハツのロゴもなんだか大発動艇の形状を模しているようにも見えなくないが、これもまたダイハツの頭文字「D」を意匠化しただけとのこと。
  • ついでに「東京発動機株式会社」略して「東発」もあった。後身のトーハツは小形船舶用船外機や消防ポンプのトップメーカーとして健在。
• 日本陸海軍が揃って運用した、発動機(エンジン等の動力機関)付きの大型上陸用舟艇で、太平洋戦争の島嶼戦闘における隠れたMVP。
  • 「近代的な上陸用舟艇」の実用品としては世界初、当然渡し板方式(前面がパタンと倒れて兵士や車両が出られる方式)も世界初だった。
    • という説が流布しているが、近代実用上陸用舟艇の元祖はガリポリ上陸戦で活躍したイギリスのX-Lighter（1915年）。繰り出し式道板を備えていた。
      開閉式船首が直接道板になる方式もイギリスのMLC（1926年）が世界初。大発・小発が開閉式船首を採用したのはB型（1930年）から。
    • 米軍も日華事変のときに撮影した大発をパクって参考にして「LCVP*1（ヒギンズ・ボート）」と呼ばれる上陸用舟艇を開発している。プライベートライアンの冒頭に出てくるアレである。
    • だがカードでは肝心の渡し板部分が文字で隠れている。妖精さんの向きとも相まって間違いやすいが、絵の手前側は船尾である。
    • 単胴の船体だが、船首側が二股に別れたY字型の船体（船底）のお陰で浜にのし上げても転倒しない。碇を船尾側に設置したことで、満潮を待って碇を引けば船体はバックして撤収の操船が簡単である。実に細かい配慮。
  • 一部ではこれが無ければ太平洋戦争は戦えなかったとも言われているほど。

• 艦これでは水上機母艦とあきつ丸しか運用できないが、実際には高速輸送艦扱いとなった重雷装艦や、兵員輸送用に改造された旧式駆逐艦*2にも搭載されていた。
  • 海軍での名称は「十四米(メートル)特型運貨船」。一等輸送艦(未実装)に搭載されていた他、港湾の雑務などにも携わっていたようである。
  • 鼠輸送任務では、物資を積んだまま駆逐艦に牽引されたりもしている。
  • 緒戦のマレー・フィリピン上陸作戦、ソロモン諸島の戦い、キスカ撤退作戦などで数々のドラマを生み出したのもこの大発。
    映画「太平洋奇跡の作戦キスカ」で、浅瀬に並べられた大発が一斉に島を離れる場面はこの映画のクライマックスシーンである。「各艇エンジン発動！」
  • 南方戦線では、大型発動艇が延々と島伝いに人員・物資を運んでいく「蟻輸送」という輸送任務にも従事していた。
• ちなみに兵員用の小発動艇(十米特型運貨船)というのもあった。こちらもそれなりに活躍し、後に大発に一本化され生産中止となったものの使われ続けた。
  • 小発の方は艦隊のアイドルをはじめとした軽巡や末期には内火艇の代用品として松型駆逐艦(未実装)に搭載されていた。
• 他に、大発と小発の中間の「十三米特型運貨船」（中発）というものもあり、翔鶴に2隻搭載されていた。
  • 駆逐艦卯月は修理時の改装で船尾にスロープを設け、中発1隻を運用できるようになっていた。
    
    
• 大発にはA型〜D型と幾つかタイプが有り、太平洋戦争で主力になったのはD型と呼ばれる、はっきゅん八九式中戦車の揚陸が可能なタイプ。
  • 搭載能力は11トン。兵士なら70人、車両なら1両、馬なら10頭を搭載できるとされた。
    • 「馬？」と思われるかもしれないが、第二次世界大戦当時は馬引きによる運送や偵察用の騎兵はまだまだ現役である。
  • 派生型として組立式や折畳式とした物のほか、鋼材節約のために素材を木や合板製にした物、チハたん九七式中戦車が搭載可能な「特大発動艇」(特大発)、更に大型の「超大発動艇」（超大発）などがあった。
  • 中には爆雷や陸軍の速射砲を装備し、米軍の魚雷艇や潜水艦に対抗した「武装大発」なるものもあった。
  • 武装大発に関しては、速射砲の砲架としては安定性が貧弱（砲旋回不能）、12.7mm機銃を防げる装甲板が調達できなかったので無装甲、
    そもそも魚雷艇より格段に鈍足と、よほどの幸運が重なってようやく一矢報いることができるぐらいだったとか。それしか無かったから使われたとはいえ、本来の用途以外に使ってもうまくいかないという例である。
    • ただそれでも高い士気と戦術の工夫で戦果を出す者は多数おり、ソロモン海では出撃のたびに魚雷艇を狩って帰ってくる『ソロモンの虎（自称）』なるエース武装大発乗りも居たという。
• 何気に使いやすかったために戦後も重宝され、国鉄運営の離島フェリーに再就職した海軍所有の大発艇*3もあった。
  東南アジアや太平洋諸国では、日本軍が遺棄した大発を現地人が再利用する例もあった。
  • 現在もパプアニューギニア・ラバウルの大発退避壕には、当時の大発が保管されていたりする。
    おそらく現在に残る唯一の大発であろう。

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