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強化型艦本式缶

Last-modified: 2015-06-25 (木) 13:20:50
No.034
weapon034-b.png強化型艦本式缶機関部強化
装備ステータス
火力雷装
爆装対空
対潜索敵
命中回避+10
射程
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
天津風睦月改二如月改二の初期装備
新開発の高温高圧缶です。
従来の艦本式ロ号缶から換装するもので、駆逐艦「島風」で採用した高温高圧缶をベースに、実用性と量産性を高めたもの。
高出力と低燃費を実現し、回避率を大きく向上させます。また、改良型タービンとの併用でさらに高い推進力を実現します。

ゲームにおいて Edit

  • 回避+10という数字は凄いと感じるが、実戦ではどうかと言うと微妙である。
    • 島風に缶を満載して出撃させたところで、当たるときは当たるし、連続で中大破だってする。
    • 現在、有志の手によって検証がなされているが、劇的な変化は期待できないという認識が一般的だ。
  • 使い道としては、羅針盤操作のために駆逐艦を使わざるを得ない3-2などで、回避率を上げるために使われることが多い。
    この缶1つだと実感できるほどの回避上昇はないが「キラ付けを行う」などと併用すると、回避率上昇を多少は実感できるようになるだろう。

  • ファミ通.com の記事「提督といっしょに創り上げていきたい」『艦隊これくしょん 艦これ』キーマン・田中謙介氏インタビュー【前編】 - によれば、現在は缶とタービンを同時装備してもシナジー効果は無い模様。今後同時に装備した場合に低速の艦船を高速にする効果を予定しているらしい。

    ──そういえば、改良型艦本式タービンと強化型艦本式缶をいっしょに装備すると、低速の艦娘が高速になるという話もありましたよね?
    田中 あれはまだ実装されていなかったのですが、私がゲーム用語解説のところに書いてしまっていたのをサービスイン前に消すのを忘れていたという……すみません……あれは……いつか実装します! ただ、そのときはまたいろいろと考えます。たとえば、低速と高速の艦娘が混在している場合のデメリットをいまより強調したりするかもしれません。

  • 潜水艦で2-3回し(通称オリョクル)の際に装備させると、大破率が下がり多少は効率が上がるかもしれません。
  • この装備の妖精さんのみ、唯一ズボンを穿いている。(14年3月24日現在)

  • 2014年4月23日に上位互換の「新型高温高圧缶」が実装された。性能はすごいらしい

小ネタ Edit

  • 元ネタは、日本海軍の「ロ号艦本式缶」である。艦本とは艦政本部、缶とはボイラーのことである。
    英国のヤーロー社が開発したヤーロー式ボイラー*1を国産化・改良発展させたものである。
    • さらに細かく言えば陽炎型駆逐艦天津風に試験搭載され、のちに島風に乗せられたロ号改良の高温高圧缶が元ネタである。
    • この高温高圧缶の原理は長くなるので省くが、要は低燃費で高出力を実現できる日本としては画期的な缶なのである。
      • 天津風では同型艦比で300海里(6%)航続距離が延伸している。
      • 「日本としては」と書いたのは、同時期のドイツにはより強力な「ワグナーボイラー」と呼ばれる高温高圧缶があり、独商船改造空母神鷹(未実装)にも搭載されていた。
      • その後神鷹のワグナーボイラーは扱いきれない!と外されており、当時の日本のボイラー技術がドイツより低いというエピソードとして紹介される事もある。
        とは言え、ワグナー式高圧ボイラーは当のドイツでも扱いに困る難物で、フル回転で安定した出力を得ることは難しかった。*2
      • ちなみに米国のフレッチャー級に搭載されているのも島風並みの高温高圧缶だったりする。
        艦これ参加艦のZ1級駆逐艦でも搭載されたが、シーリング・パッキンの急速な劣化などに悩まされ、続くZ5型のZ8以降はベンソン式と呼ばれる別方式に変更された。
        アメリカでも新型艦になるほど蒸気条件が下がっている事にも注意。*3
      • ドイツの高温高圧缶には他にももっと大人しいラモント式というのもあるにはある。
        だが飛鷹ラモント式ボイラーが、デビュー早々に故障を起こすというケチが付いていたり、ドイツでは重巡「アドミラル・ヒッパー」「プリンツ・オイゲン」も信頼性向上の為これを取り入れたのに不調続きだったりする
        (と言うよりドイツ水上艦は機関トラブルに悩まされなかった型を探すほうが難しい)
  • 島風に搭載された高温高圧缶は優秀だったものの、生産性と整備性に問題があったため量産はされずじまい。
    • もっともこれは量産不可能だったという訳ではなく既に大量生産状態にある在来機関の生産ラインを止められないということ。

  • ただ、言ってしまうと島風の「高温高圧」とは従来のロ号缶と比してという意味であり、実際の圧力は38気圧に過ぎず世界的には低圧缶とするのが通例である。やっぱりな
    ちなみに現役唯一の蒸気タービン艦しらね型の缶圧は60気圧である。
  • 因みに艦本式缶にはイ号、ロ号、ハ号、ホ号がある。イ号は旧式な缶であり、艦これ世代にはまず載っていない*4*5
    ロ号は島風搭載の高温高圧缶のベースになった他、殆ど全ての艦船に搭載されていると言っても過言ではない標準ボイラーである。
    ハ号は扶桑型戦艦の第二次近代化改装時に二基だけ載せられた。ホ号は香取型の様な速度を必要としない練習艦や占守・択捉型海防艦のような小型の船舶に使用されたものである。
    • 同じくヤーロー缶から派生した英国海軍のアドミラリティ缶も、ロ号缶とほぼ同じ構造。
    • なお艦本缶が実用化する以前に日本海軍で主流だったのは、宮原二郎中佐が開発した「宮原缶」。
      石炭焚き時代のもので、優秀ながら若干大型で、燃料消費の激しい欠点があった。
      艦これ登場艦では、大改装前の扶桑型が搭載していた。
  • たまに誤解する人がいるが、タービンとボイラーは全くの別物であるので注意。
  • 「缶」は「罐」の略字、さらに「罐」は「汽罐」の略。この「汽罐」すなわちボイラーでお湯を沸かし、発生した高温高圧の蒸気をタービンに吹き込んで回転力を得る。
    これをギヤボックスでちょうどいい回転数に落としてスクリューシャフトを回すことで、艦は前進するのである。(一部例外を除く)
  • ココらへんの仕組みについてはチャーリーにしなか氏が「艦これアンソロジー佐世保鎮守府編第一巻」においてわかりやすく漫画で解説してくれている。
    • ただし「(石炭混焼缶は)天龍と龍田だけ」という事実誤認を起こしかねない表現もまぎれているので要注意。
      • 実際には竣工時の5,500t級軽巡や戦艦などは全て重油石炭混焼缶を搭載している。川内型に至っては重油使用量増加を見越して重油石炭混焼缶の比率を増やしたくらいである。
        ただし戦艦や5,500トン型は後の改装によって全て重油専焼缶に換装されている。
      • なお戦闘に参加する必要のない間宮のような補助艦艇や、練習艦に使用されていた老朽装甲巡洋艦などには、終戦ごろまで重油石炭混焼缶や石炭専焼缶が普通に使われている*6
    • また国鉄形蒸気機関車の出力は熱出力・軸出力ではなく動輪径出力なのでそれも注意。
      (日本最強の蒸気機関車はD52形で1660馬力だが、1620馬力のC62形とは同じボイラー……というか、戦時中にこさえたD52のボイラーを転用したものである。にもかかわらず出力が異なるのは、D52形の動輪径が小さいため)
  • なお水管式というのは読んで字のごとく水の入ったパイプの群れを燃焼室の炎が炙る構造。
    • もうひとつ炎管式というのがある。これは逆に燃焼室と煙室をつなぐ煙管が水槽内を通過し加熱する方法。この方法は特に石炭時代は煙管が煤で詰まるわ水密に不利で造るのにも整備するのにも手はかかるわで、その上乾燥度の高い蒸気を得るには一度発生した蒸気をドライヤで再度加熱してやる構造が必要だった。
      このため大型の船舶用にはほとんど普及しなかった。が、別の用途で全世界に普及した形式でもある。
      炎管式の利点は横置きが出来ると言う点である。水管式だと炎が逃げてしまい加熱効率が悪くなる。したがって横置きしか出来ない用途で使われた。その代表格が蒸気機関車である。
      • 艦船用では船体スペースに制限があり、大型のボイラーを設置できなかった19世紀末から20世紀初頭の蒸気水雷艇に「汽車缶」の通称でよく用いられていた。

この装備についてのコメント Edit

最新の15件を表示しています。 コメントページを参照

  • これ意味あるんかなぁ〜 1個作れたけど -- 2015-04-21 (火) 02:25:43
  • 缶装備のまるゆさん、攻撃をかわすときはめっちゃかわすんだよねぇ。たとえ真っ赤でも1-1のデコイで出撃5回耐えることは稀によくある -- 2015-04-22 (水) 21:20:41
    • よくあるのか稀なのかどっちかにしてくれ・・・ -- 2015-04-23 (木) 00:53:05
      • 稀に、よくあることがあるってことだろ。 まあこれブロント語って言うネタなんですけどね… -- 2015-04-23 (木) 07:43:15
      • ・・・ むか〜し、ネタと知らず同じ突っ込みをしたことがあるとは言えない -- 2015-04-23 (木) 22:22:49
      • お前絶対忍者だろ…汚い忍者さすがきたない -- 2015-05-17 (日) 19:17:55
    • 2個以上積めば体感できるよ。 -- 2015-04-23 (木) 15:13:21
  • むつきさ改二の初期装備っぽいー -- 2015-04-23 (木) 00:48:49
  • シナジー効果で低速→高速化が実装されたとしても2スロ使うのは厳しいから、実装された暁には強化型艦本式缶+改良型艦本式タービンの1セット装備がほしいな -- 2015-04-23 (木) 08:33:36
    • 単体で開発できなくても、改修工廠という手があるからね。2スロ埋めるのはかなり無理がある -- 2015-04-25 (土) 00:41:34
  • 睦月と如月改二の初期装備になって出てきたと言う事はそろそろ何かしらのテコ入れ有るのかな? 改修工廠でこれを☆10にすると消費装備でタービン消費して缶+タービンという新しい装備が作れるようになるとか。 -- 2015-04-23 (木) 12:57:29
  • バーロー式に見えたw -- 2015-04-23 (木) 20:48:54
    • 真実はいつも1つ!! -- 2015-04-25 (土) 08:35:51
    • 鎮守府で殺人事件が起こるからヤメロ -- 2015-05-05 (火) 00:12:21
      • だが待ってほしい、殺されるのが変態提督ならきっと何事もなかったかのように処分されるのではないだろうか -- 2015-05-08 (金) 21:55:16
  • 本文だとぼろくそに言われてるけど、数学上元々回避が高いキャラほど効果が激増するから実はかなり有用なんだけどな。例えば回避が90のユニットが回避+8得られると10%の被弾が2%の被弾へと5倍以上のダメ低減になるし -- 2015-05-15 (金) 06:59:04
    • ちなみにこのゲームの命中・回避式が単なる引き算になってるから、数値を上げられる装備は総じて有用になってる -- 2015-05-15 (金) 07:02:59
  • 缶・タービン・機銃あたりが別装備枠になれば作成されまくるだろうにな・・・更に強くなりつつある深海棲艦に立ち向かうにはこれしかない -- 2015-05-15 (金) 07:05:37
    • バルジやダメコンも防御用スロットとして別枠にすれば需要も高まるだろうね。 -- 2015-05-15 (金) 07:27:43
  • 春イベではE5で168改にこれとダメコン積んで囮になってもらったが、回避しまくったからゲージ破壊まで1回しかダメコンが発動しなかった。囮のダメコン発動率下げるのにも良いかもね -- 2015-05-18 (月) 12:54:56
    • 58改で毎回ボス戦前に大破してたけど一度もダメコン使わなかったので関係ないかも? -- 2015-05-19 (火) 01:51:39
  • イベで天津風がドロップするたび増えて倉庫を圧迫中 -- 2015-05-22 (金) 21:24:24
  • この装備は3-2-1の -- 2015-05-23 (土) 09:47:56
    • ミス この装備は3−2−1のデコイ潜水艦につけてる 目に見えて回避するから入渠率も減ったよ -- 2015-05-23 (土) 09:49:09
  • 低レベルの戦艦に積んで回避を60前後に調整するのに便利。回避のキャプ値は60ぐらいらしいし -- 2015-05-23 (土) 15:38:18
  • 明石にガン積みして演習・・・これだ・・! -- 2015-05-23 (土) 15:38:32
  • どこかしこでも「缶」としか言われないから正体が謎だった装備だわ。ボイラーだとたのね…わかるかww -- 2015-05-27 (水) 14:28:05
  • 3−2で駆逐艦たちに積ませたら無事ボスマスまで行けたわ、苦労して作ったかいがあった -- 2015-06-27 (土) 03:43:41
お名前: URL B I U SIZE Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White




*1 就役当初の金剛型やlittorio?などが装備し、金剛が搭載していたものが大和ミュージアムに保存されている。
*2 特にシャルンホルスト級巡洋戦艦のボイラーは特別不安定だったらしく、機関出力諸元に『安定出力時』なんて但し書き項目まであるほど。
*3 これはもしボイラーが損傷した時に高圧であればあるほど破損時のダメージが大きくなったり、高温の蒸気によってダメコンに支障が出るためというのもある、民間船ではダメコン等を考慮しなくていいので高圧ボイラーが採用しやすい。
*4 竣工直後の比叡がヤーロー缶と一緒に搭載していたが、大改装時にすべてロ号缶に替えられた
*5 ヤーロー缶やイ号缶とロ号缶の違いはボイラー下部を通る水ドラムが半円か完全な円形か。オリジナルのヤーロー缶やイ号缶は暫く使用していると老朽化によって円形の水ドラム下部の接合部から亀裂が発生し、水蒸気爆発事故が起きる危険な代物であった
*6 1941年竣工の給糧艦『伊良湖』などは石炭専焼缶のみ