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霞

Last-modified: 2015-07-11 (土) 04:08:33
No.090
霞よ。ガンガン行くわよ。ついてらっしゃい。霞(かすみ)朝潮型 10番艦 駆逐艦
艦船ステータス(初期値/最大値)
耐久16火力10 / 29
装甲6 / 19雷装24 / 69
回避43 / 79対空9 / 39
搭載0対潜21 / 49
速力高速索敵5 / 19
射程短運15 / --
最大消費量
燃料15弾薬20
装備
12.7cm連装砲
未装備
装備不可
装備不可
改造チャート
霞 → 霞改(Lv20)
図鑑説明
歴戦の主力駆逐艦として奮戦したわ。
最後は戦艦大和と共に坊ノ岬沖海戦で米艦載機の猛攻と戦ったの。
負けないわ！

※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。

＋ CV：宮川若菜、イラストレーター：コニシ (クリックするとセリフ一覧が開きます)

目次 Edit

＋ （クリックで開きます）
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ゲームにおいて Edit

  • 基本的な能力は他の朝潮型に準ずるが運の値のみ高く設定されている。
  • 台詞には一切のデレがなく、終止怒り気味で高圧的。この性格を苦手とする提督も多いようだ。だがそれが良い。
    • しかし元ネタの史実を覗くと見方が変わる……かもしれない。
  • 朝潮型で唯一、ソックスに軍艦旗のワンポイントがあしらわれている。
  • 以下に挙げる5つもの編成・出撃任務で必要となる。
    • 2013年12月11日のアップデートにて追加の『「第1水雷戦隊」を編成せよ！』
    • 2014年1月15日のアップデートにて追加の『「第十八駆逐隊」を編成せよ！』『「第十八駆逐隊」出撃せよ！』
    • 2014年12月26日のアップデートにて追加の『軽快な「水上反撃部隊」を編成せよ！』（霞を旗艦に据える必要有り）
    • 2015年1月23日のアップデートにて追加の『「那智戦隊」抜錨せよ！』
  • 2015年5月29日のアップデートで第六駆逐隊関連のクエストが大量に追加され、駆逐艦の任務必要数トップの座は明け渡した。
    • 史実においても4つの駆逐隊を渡り歩き、一水戦と二水戦の旗艦を歴任するなど、特に戦争末期において次々と所属を変え転戦した艦である。
  • 2015年5月18日のアップデートにて鎮守府カウンターバーの機能が強化され、戦闘糧食勢であることが発覚。清霜の時報とあわせ、安定のおにぎり推しである。
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小ネタ Edit

  • 「霞」とは気象的には霧やもやのことだが、これは気象用語ではなく文学用語で、特に春の霧などを霞と言うそうである。
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艦歴 Edit

＋ 略歴
  • 真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、レイテ沖海戦、オルモック輸送作戦、ミンドロ沖海戦、北号作戦などに参加。
    とにかく大規模な物から末期の無謀すぎる物まで様々な作戦に参加してきた古豪の艦。一見高慢な態度はこの辺の実績に裏打ちされたものと言える。
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第一水雷戦隊所属　機動部隊護衛 Edit

  • 第二水雷戦隊所属として「神通」のもとで訓練に励んでいたところ、昭和十六年機動部隊に編入され、「阿武隈」の第一水雷戦隊の所属となった。
    同11月24日、行き先も告げられないまま到着した単冠湾で初めてハワイ空襲を知らされる。
  • 12月8日開戦。「赤城」「加賀」「蒼龍」「飛龍」「翔鶴」「瑞鶴」の航空母艦の護衛として真珠湾攻撃に参加。
    護衛水雷戦隊には旗艦「阿武隈」、第十八駆逐隊のほかに第十七駆逐隊と「秋雲」がいた（「秋雲」は翌年まで第十八駆逐隊の指揮下にあった）。
    「霞」達はその後も空母機動部隊と共に各地を転戦し、最前線で破竹の快進撃を支えることとなる。
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第十八駆逐隊の悲劇　朝もやの強襲 Edit

  • 「霞」「霰」「陽炎」「不知火」で史実の第十八駆逐隊を組める。艦これのラインナップはこれを意識したのかもしれない。
  • 第十八駆逐隊は「神通」率いるあの「華の二水戦」所属。四隻いずれも新鋭艦かつ最高の練度を有する、日本海軍最強の駆逐隊の一つであった。
  • しかし、第十八駆逐隊は濃霧のためやむなくキスカ沖で停泊していたところ潜水艦グロウラーの奇襲を受け、「霰」が轟沈し「霞」と「不知火」は艦体切断の重傷を負う。
    「霞」と共に生き残った「不知火」はこの件について非難の矢面に立たされ陰口を叩かれ、結果「不知火」座乗の宮坂司令が責任をとって切腹自決を遂げるという悲劇を迎え、駆逐隊は解隊。霞は呉鎮守府附の予備艦に移された。
    • 第十八駆逐隊はミッドウェー海戦以来不休で働き詰めであり、将兵たちの疲労が激しかった。そこで、霧に包まれた停泊中ぐらいは部下たちをゆっくり休ませてやろうと、宮坂司令は錨地変更時刻を午前5時と遅めに設定した。
      ところが午前3時ごろになると霧が晴れ始まり、潜水艦からは絶好の目標となってしまっていたのである。
      部下たちを思いやる宮坂司令の優しさが、最悪の事態を招いてしまったのであった。
      • 艦首の無くなった「霞」の船体は、幌筵片岡湾までは「雷」、幌筵から北海道石狩湾までは「電」、その後舞鶴までは富士山丸と、交代で曳航・護衛して連れ帰った
    • 解隊された第十八駆逐隊は後に第五艦隊の第一水雷戦隊で復活した。
    • 「用があるなら目を見て言いなさいな！」「だから何よ？」「はぁ！？それで逆ギレ？だらしないったら！」、これらのセリフ、彼女が浴びた非難と陰口の数々や、それによる司令の自決といった過去を考えると、まことにヘビーである。
    • 森田友幸「霞」元水雷長（後に「天津風」艦長）はその著書で、当時の対潜戦闘について次のように述べている。
      水中測的兵器を装備して積極的に対潜戦を行おうという着意が開戦前後の海軍に無く、そのため多くの駆逐艦が犠牲となり、ほどこすすべがなかった。
      昭和十七年の時点で駆逐艦の対潜戦はまったくの目算と勘によるほかなく（水中探信儀のような兵器が装備されていなかった）、「これによってやられる潜水艦があればよほど運の悪い奴」だったという。
      「霞」はその後、修理を機に初めて九三式水中探信儀を装備したのだった。*2 タイミングおかしいったら！
    • ちなみに宮坂義登司令は九死に一生を得て助かっており、昭和52年に亡くなられている。
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北の海の怪　白雲と霞 Edit

  • 霞も他の武勲艦たちと同様、必然的に多くの仲間たちの最期を看取ってきた艦でもある。
    中でも第9駆逐隊時代の僚艦、駆逐艦「白雲」（特�儀拭μぜ汰�）が最期を迎えた際、「霞」の乗員は不可思議な現象に遭遇している。
    • 昭和19年3月16日夜、北方海域で船団護衛中のことである。護衛中の輸送船が、突如「白雲」を敵潜水艦と勘違いし砲撃を始めた。
      これに対し「白雲」は識別灯を点灯、「ワレシラクモ」と発光信号を発し始めた。潜水艦の潜む闇夜の海上では自殺行為に等しく、歴戦の白雲艦長らしくもない行動だった。
      案の定、間もなく「白雲」には魚雷が命中し、火柱を噴き上げて瞬時にして轟沈してしまった。
      続行する「霞」は海上に数名の生存者がいることを確認したが、いつまた襲撃を受けるかわからない状況で、守るべき船団を放置して停止救助することなど不可能だった。
      凍てつく北の海で、「白雲」の生存者たちは間もなく姿が見えなくなった。
    • その後、どうにか任を終えた「霞」乗員が暗澹たる気分で大湊に帰投し、士官たちが贔屓の料亭に入った時のことである。
      店の女たちが「白雲と一緒に戻ったんでしょ。あちらの士官さんも顔を見せるわね」「というのも白雲のことでおかしなことがあったから」と語り始めた。
      数日前の夜のこと、店の前で「おーい、今帰って来たぞッ！」と、まごうことなき「白雲」の士官たちの陽気な怒鳴り声が聞こえた。
      早速返事をして店の玄関を開けたものの、そこには人っ子一人、足あと一つなかった。他に客もない夜更けのこと、聞き間違えるはずがない。
      そしてその声が聞こえた時刻が、なんと16日夜、まさに「白雲」が轟沈した時間であったという。
      白雲轟沈は軍機であり、彼女たちが知るはずがない。女たちが首を傾げている横で、霞の士官たちは愕然となっている。*3
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一水戦旗艦・霞　離別と奮闘の記録 （あるいは霞の一番長い一箇月） Edit

＋ （←クリックで本文が開きます）昭和19年10月、霞は第一水雷戦隊の旗艦となる。戦局はいよいよ厳しく、共に戦ってきた仲間たちが日々失われていく。そしてついにレイテ沖を舞台に、制空権のない海域を突破する危険な輸送任務・多号作戦が発動する。霞の一番長い一箇月がはじまる。
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礼号作戦発動　日本海軍最後の勝利 Edit

  • マニラ脱出後「霞」たちが停泊することになるリンガ泊地は燃料の入手が容易で、訓練には持ってこいの泊地だった。*17
    11月20日以降、「榛名」「羽黒」「清霜」などもリンガに集結し、それぞれリンガにいる間毎日、それまでの戦訓を反映させた猛訓練を行っていたという。
    • 礼号作戦後の昭和二十年1月から2月までの例では、夜間、「霞」は「朝霜」ら（恐らく「初霜」）とともに「伊勢」「日向」「足柄」「大淀」を敵艦隊と想定して襲撃。
      対する大型艦は「霞」たち駆逐艦隊を敵高速魚雷艇とみなして突入戦の技を練った。このような訓練が「アキアキ」するほど（「大淀」乗員の感想である）続けられていたのだった。*18
  • 昭和19年12月、一水戦司令官だった木村少将の第二水雷戦隊司令官就任と共に、当時の木村司令官の乗艦だった霞が二水戦旗艦となる。
  • 12月初頭、「霞」は「初霜」と共に「榛名」を台湾まで護衛（「榛名」はこの後内地で終戦を迎える）。礼号作戦の計画はちょうどこの頃に始まっていた。
  • 12月半ば「潮」と共に内地へ回航する途中だった「妙高」が敵潜水艦の魚雷を浴び大破艦尾切断の重傷を負う。
    内地で修理の必要な「潮」に代わって「霞」「初霜」が救援に駆けつけ、「初霜」の警戒のもと「霞」が曳航してシンガポールへ回航しようとしたが、さすがに無理だった。
    仕方なく「羽黒」を呼び出し曳航してもらうこととなったが、その途上、木村提督により特に名指しで礼号作戦参加の要請を受けたため、後を「初霜」に託して任務に向かうこととなった。
  • 礼号作戦には同行した重巡「足柄」や軽巡「大淀」らを差し置いて、二水戦司令官木村昌福提督の艦隊旗艦として参加、米輸送船団に砲雷撃を浴びせた。
    • 指揮通信機能が充実した「大淀」や、当時第五艦隊旗艦だった「足柄」ではなく何故「霞」が旗艦に選ばれたのか。
      それは、木村司令官にとって「霞」は第五艦隊時代から馴染みが深く、乗員との意思疎通が容易だったことや、港湾突入ということで、狭い湾内では大型艦が邪魔になる可能性があったこと(日向と伊勢はこれと低速であるという理由で突入参加しなかった)、二水戦司令官である木村少将にとって、「足柄」・「大淀」は南西方面艦隊からの「借り物」であった為などの理由もあるが・・・
    • 戦後、木村提督はインタビューにこう答えたという。「だって君、僕は駆逐艦乗りだよ？」生粋の水雷屋である。
  • 礼号作戦の編成は以下のとおり。
    • 第二水雷戦隊旗艦「霞」・第二駆逐隊「清霜」「朝霜」・第四三駆逐隊「榧」・第五二駆逐隊「杉」「樫」・付属「足柄」「大淀」・第二遊撃部隊（後方支援、実戦参加せず）「日向」・「伊勢」
    • この内、第二駆逐隊は木村少将の二水戦所属になってまだ日も浅く、四三駆逐隊と五二駆逐隊は対潜護衛部隊である第三一戦隊からの出向組で、「足柄」と「大淀」は南西方面艦隊からであり、いわば敗残の寄せ集め艦隊だった。
    • それでも木村艦隊はフィリピンのサン・ホセ泊地に突入し、奇襲成功。敵の激しい反撃を受けながらも殴り込み作戦を完遂した。
  • この戦いで撃沈された駆逐艦清霜乗員の救助に、旗艦「霞」が自らあたり、危険海域で機関を止めて救助を実行。
    この時「足柄」らは「霞」の「清霜の救助は私と朝霜がやるわ！あなた達は先に帰りなさい！」*19という命令により退避しており、２時間もの間「霞」と「朝霜」は護衛もなしに身を挺して敵機や魚雷艇がいる中救助を続けた。
    • また、退避北上していた「足柄」らは基地攻撃の報により南下してきた魚雷艇２隻を発見し照射射撃を敢行、見事これを撃退した。この働きがなければ「霞」「朝霜」の救助は成功しなかったかもしれない。
  • 帰投時、重油不足で速力がでない「榧」、「樫」、「杉」を含む艦隊は潜水艦と爆撃機の追撃を受けていた。このような場合「足柄」や「大淀」のような大型艦艇は狙われやすい。そのためやむなくこの３隻を残し高速の４隻は帰路を急いだ。
    • その後ベトナムのカムラン湾に着いた霞らは第二遊撃部隊の司令部より同サンジャックへの回航を命じられる。
      　しかしこれを「霞」乗艦の木村少将は握りつぶし残り３隻が到着するまで待った。
  • 結果、各艦の活躍の甲斐あって、木村艦隊は損失を清霜一隻のみにとどめ無事戦場を離脱、礼号作戦は成功に終わる。そしてこれが第二水雷戦隊、日本海軍水上部隊最後の勝利となった。
    • 昭和二十年元旦、「伊勢」「日向」が突入艦隊を出迎え、正月用の餅を配ったという。（しかし少なくとも「大淀」に配られた分は傷んですっぱくなってしまっていた）*20
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運命の沖縄特攻　霞、最期の戦い Edit

  • 年が明けた昭和20年2月、北号作戦で「日向」以下四航戦を護衛しつつ2月20日呉に帰還を果たし、この時持ち帰った燃料で最期の戦いに赴くことになった。*21
    • 北号作戦に参加した駆逐艦は、「霞」（7駆）・「初霜」（21駆）・「朝霜」（2駆）と所属駆逐隊が別々だったが、北号作戦開始時の2月に「朝霜」、そして3月に「霞」が第二十一駆逐隊に転属となった。
      なお、この時点で3隻とも姉妹艦をすべて失っており、艦型がバラバラの寄せ集め部隊となった。
    • 途中の仮泊地で、「日向」から燃料補給を受けているが、この時「日向」とごっつんこしていたりする。ただ、艦に重大損傷はなく、作戦を全うできた。
    • 北号作戦の成功により「霞」が乗せた第二水雷戦隊司令部は無事呉に辿り着き、2月23日第二水雷戦隊旗艦は「霞」から「矢矧」へと移った。
  • 2月末から3月、呉では第二水雷戦隊の一員として、同じ第七駆逐隊となっていた「響」らと肩を並べて改修工事を行う。
    • 寄せ集め二水戦を統合するための訓練期間と、電探対潜装備等の兵器改善工期とを天秤にかけ、司令部は兵器改善が数箇月の訓練に優ると判断、訓練期間の短縮を敢えて忍んだ。*22
    • 「響」とは第七駆逐隊の中では短い付き合いだったが、第二十一駆逐隊に移った後も同じ呉にあり、3月19日呉空襲で「冬月」「涼月」と共に「大和」と合同して対空戦闘を行うなどしている。
      • なお「潮」は戦時日誌によれば2月から4月にかけて横須賀にあり、「霞」とは南西方面での別れが最後の別れとなった模様。
  • 「大和」の沖縄特攻にも随伴艦として参加したが、米軍艦載機の爆撃を受けて大破。機械室で炸裂した爆弾は横腹に大穴を開け、ボイラーは破裂し煙突も吹き飛び航行不能となったが、戦闘終了まで沈没せず持ちこたえた。
    • 「霞」の救援には「冬月」（未実装）が向かった。この時の冬月艦長は、奇しくも1ヶ月程前まで「霞」の艦長だった山名寛雄中佐であった。
      乗員たちは「艦長が来た！」と喜び、山名艦長ならきっと「霞」を曳航して救ってくれるかと願ったが、山名中佐は「霞」の大被害を一瞥して救援不能との判断を下し、「霞」を放棄するよう告げた。
    • 「霞」の乗員は横付けした「冬月」に救助された。乗員達は開戦からずっと「霞」と共に戦ってきた者が多く、最後まで戦い抜きやれることは全てやったという自負を持ち、まるで凱旋将軍のように胸を張って誇りを持ちながら退艦したと言われている。
      性格の元ネタにはこの自負もあるのだろう。実際それに見合うだけの戦歴を持っている。
    • なおこの時、「霞」の松本正平艦長は「霞」砲術長に対し「士官室の金庫に入っているカネを持って移れ」と命令していた。
      これにより一円札ざっと三万枚の詰まった袋が運び出されたのである。それは後に、生き残った「霞」乗員達への掴み金の餞別として使われることとなる。
      転勤命令を受けた元乗員達はこの餞別を渡されながら互いに健闘を約し、去っていった。
      士官に対しては一銭も渡されなかったこのカネこそ、松本艦長と士官達そして「霞」が霞乗員に最後に残したものだったと言えよう。艦と共に沈んだはずの簿外のカネだからと、渡し放しだったという。*23
    • 「冬月」は乗員を全員収容したのち、「霞」の雷撃処分を行った。
      愛する「霞」に沈んでほしくない、沈むところを見たくないという乗員たちの願いが通じたか、「霞」は魚雷命中の大水柱が消え去ると、もはや海中に没し去っていたという。
      歴戦の勇士にふさわしく、何人にも死に際を見せない見事な最期だったと伝えられている。
      「霞」の戦没により、朝潮型はついに全滅した。*24
       
    • ここで時間を出撃前に巻き戻す。作戦直前、死出の旅に不要な艦内物件を陸揚げしていた際、一人の下士官が「霞」後甲板にある特級酒の扱いを「霞」砲術長に問うた。
      砲術長はこれに答えて「帰ってきてから皆で飲むから、そのまま陸揚げしないで積んでおけ」と指示したのである。と、その場に居合わせた「霞」水雷長は主張している。（砲術長の記憶は曖昧*25）
      そして時間を雷撃処分に戻す。「霞」水雷長の観測によると、「冬月」の魚雷は「霞」の後甲板、ちょうど特級酒の真下に命中したのだという。かくして「霞」は特級酒黒松白鹿を抱いて沈むこととなった。*26
       
    • 最後に沖縄特攻における「霞」のエピソードを記しておく。米軍艦載機との戦闘が始まる一、ニ時間ほど前、「大和」始め護衛艦は各自早めの昼食をとった。
      戦闘食は普通、握り飯にタクアンと相場が決まっており、この時も各艦でこれが配られた。しかし何故か「霞」だけはカレーライスだった。*27　「だっだから何よ？」
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この艦娘についてのコメント Edit

＋ 過去ログ

最新の15件を表示しています。 コメントページを参照

  • あーもう馬鹿ばっかり！（生命の粉塵ガブ飲みしながら） -- 2015-07-18 (土) 21:15:11
    • ○ねばいいのに！！（乗った瞬間） -- 2015-07-18 (土) 21:57:42
  • 初霜、鳥海、阿武隈、目をつけてたのはあとは霞だけだな…阿武隈70で爆死したから80までは上げておこう、ケッコンは部下の方だけど…… -- 2015-07-18 (土) 22:41:07
  • 陽炎の限定ボイスから考えると、今の霞は一見いつもと変わらないように見えるけど、実は中に水着を着用済みということか…！ -- 2015-07-18 (土) 23:31:03
    • 早速脱がせようｄ(カットイン) -- 2015-07-19 (日) 00:56:08
  • たぶん改二は朝潮だけだと思うんですけど…　でも期待してます -- 2015-07-19 (日) 19:31:51
    • 霞の武勲的にはむしろ朝潮より有力だよ -- 2015-07-20 (月) 20:29:16
      • ネームシップ補正もあるからそうとも言い切れない（例：初春型） -- 2015-07-22 (水) 13:48:38
  • というか霞と各ネームシップ以外で改二の目玉になりそうな駆逐艦って、それこそ来年に来るかも怪しいレベルの雪風磯風浜風天津風島風くらいしかもうないような -- 2015-07-19 (日) 23:30:33
    • 皐月文月白雪初雪雷満潮不知火あたりも地味に歴戦の艦じゃね？ -- 2015-07-20 (月) 00:47:45
      • あとは長波、涼風とかかな？あとは五航戦にちなんでの朧や秋雲、初期艦があるなら漣や五月雨、電もワンチャンか・・・。というより、朝潮・陽炎・夕雲の各型は、改二温存してるっぽいよなあ。 -- 2015-07-20 (月) 01:22:36
  • これで若菜さんが帰ってきたことに加え、夏・秋イベで冬月が実装されれば今年の礼号で来るな…！ -- 2015-07-20 (月) 04:17:53
  • ちょっと前にtwitterでみた霞に褒めてもらえずに首○りしちゃう司令の話が結構トラウマなんだ。すれ違いって悲しいよな。 -- 2015-07-20 (月) 23:29:34
    • 当たりが厳しいのって曙満潮霞くらいでほとんどがLOVE勢で構成されているのに首吊りする司令のメンタルも悲しいな -- 2015-07-21 (火) 00:10:43
      • 酷だろうけど、あの司令のメンタルじゃ霞でなくてもいつか折れるんじゃないかなぁ・・・無論絶対とは言い切れないが -- 2015-07-21 (火) 12:14:35
      • じいさんが軍艦「霞」の搭乗員で、その武勇を聞かされて育った彼は、憧れのじいさんの後を追いかけたくて提督になり、秘書艦に霞を迎え入れる。しかし、元来落ちこぼれだった彼はうまく結果を残せなかった。霞に認められたい、じいさんに近づきたい、その一身で死に物狂いで提督業をこなし、難しい海域を攻略したが、彼女の態度は変わらなかった。霞に認めてもらえない自分の価値なんて…　まであの絵で妄想できた -- 2015-07-22 (水) 22:24:27
    • その話どこにある？ -- 2015-07-21 (火) 12:21:08
      • twitterを「霞　貴重なデレ」で検索すれば2P目がでてくると思うよ　かなり暗い話だから苦手なら見ないでおくのを勧めるけど -- 2015-07-21 (火) 22:54:16
    • なにより作戦後だったのか、霞が差し入れのケーキを持ってたのが更に悲壮感を際立ててたよね -- 2015-07-21 (火) 17:07:32
    • 作者の霞嫌いがよくわかる作品。霞提督なら見る価値もないね。（個人的感想) -- 2015-07-22 (水) 01:14:11
      • 嫌いだったらわざわざイラスト描いたり漫画描いたりしないって　見る価値があるかどうかは個人の判断だし、あの漫画で嫌な気分になるのもしょうがないけど、それで作者の人格否定までするのはダメだろう -- 2015-07-22 (水) 06:50:11
    • 一個人の2次創作だ。そのうち「そんなんあったねー」ぐらいになるさ -- 2015-07-25 (土) 07:59:37 New
    • あの作品の「霞」が絶望と後悔に澱んでいる「顔」…あれ……初めて見た時… なんていうか……その…下品なんですが…フフ………… 勃◯……しちゃいましてね…………あの顔を…prprしたい… -- 2015-07-25 (土) 11:45:31 New
    • あの後霞はどうなったんだろうね？ -- 2015-07-27 (月) 00:26:34 New
  • 諫言してくる部下が大好きな俺提督としては、霞以外に選択肢がない現状の艦娘ラインナップ。提督としての戦略的視点からの艦隊運営と、艦娘としての戦術的(現場的)視点からの艦隊運営の議論を重ねたいだけの人生だった… -- 2015-07-21 (火) 09:45:23
    • 霞以外に一水戦と二水戦の旗艦を歴任した娘っていたっけ？ -- 2015-07-21 (火) 22:45:47
      • ごめん木ミス -- 2015-07-21 (火) 22:46:13
  • 色々ときつい性格だけど、ちゃんと結婚に応じてくれるところを見るとお察しって感じよね（ニマニマ） -- 2015-07-22 (水) 16:55:25
  • 正直な話、次の駆逐改二に霞が有力枠の一人になったよね。宮川さん帰ってきたし、アブゥ改二をみる限りだとコニシニキ好調だし -- 2015-07-23 (木) 06:24:59
  • 皆さんは、霞の史実編成はどれが好きですか？１８駆、レイテ、礼号、天一号などの時とかありますけど、ちなみに自分は１８駆好きです。 -- 2015-07-23 (木) 07:26:05
    • 礼号が一番かな。と言うか礼号の時期の霞が好きなんですよ、はい。18駆の頃の純粋だった頃の霞が、礼号の時にリアリスト(清霜を置いて作戦遂行)とロマンチスト(作戦終了後、命を賭して救助する)の両方をそなえるにいたった葛藤を想像すると垂涎モノですよ、はい。 -- 2015-07-23 (木) 19:06:20 New
    • 天一号かな。18駆も好きだけど、なんか感慨深いものがあって…あと霞を知ったのが大和特攻の話だったから、っていうのもある。 -- 2015-07-23 (木) 19:28:00 New
    • その中だったら、18禁の霞がいいな。 -- 2015-07-25 (土) 04:23:07 New
      • いざって時も「ち、ちがうぅぅぅ！」とかって素直にならないのがむしろご褒美(脇腹に突き刺さるミドルキック) -- 2015-07-26 (日) 09:20:58 New
    • 礼号組。メンバー構成がすごくいい。足柄大淀朝霜清霜で霞をいじりまくってる漫画が好き -- 2015-07-25 (土) 08:02:40 New
      • 任務娘としての大淀が出る作品ではしっかりした子なのに、礼号組になると足柄と率先して霞をからかいに行く大淀ェ… -- 2015-07-25 (土) 09:41:00 New
      • 大淀嫁提督にとってあの大淀はどうなんだろうと不安になるが可愛いんだよなあｗ -- 2015-07-26 (日) 09:00:21 New
      • 何それ見たい -- 2015-07-26 (日) 09:18:52 New
      • 長身のお姉さん2人+新鋭艦の2人+未だ銀背景の小さな大将というアンバランスさが絵になるので好き -- 2015-07-26 (日) 20:12:23 New
    • 北号かな、僅差なので理由とかはあんま無くて直感的に -- 2015-07-25 (土) 10:21:16 New
    • 多号作戦が好きな僕です -- 2015-07-26 (日) 20:08:07 New
    • 白雲や薄雲が実装されたら9駆好きも増えたりするのかな。 -- 2015-07-26 (日) 20:14:26 New
  • 改にしてから育ててなかったけど、水上反撃部隊任務の旗艦はなんとなくこの子だと思って旗艦任せたらよけるよける。火力は置いといて生存力が本当に高い -- 2015-07-26 (日) 01:07:42 New
  • ここにいる提督は霞が愛おしい提督か、純粋なMか、その両方の3種がいると思うんだがみんな好きになったきっかけは何ぞ？自分は上司に取り入る発言をしないスタイルが好きなんだな。性格や艦歴ももちろん好きだが -- 2015-07-26 (日) 12:02:22 New
    • キツイ子だなあ少し苦手・・・→改二候補？何かあるのか・・・？？→なるほど、キツイのもこの子なりの理由があるのね。カッコいいじゃん。→この子に顔向けできるようにがんばろう！（使命感）イマココ。　　我ながらよろしくない司令官だな。罵倒待った無しｗ -- 2015-07-26 (日) 12:25:30 New
    • 前者かな。デレる素振りが全くないのがかえって気になって、どうしてだろうと考えているうちに愛おしくなってた。なんていうか、むしろ無茶苦茶優しく接してあげたい衝動に駆られる -- 2015-07-26 (日) 21:56:54 New
      • 見た目相応の笑顔を一度でいいから見てみたいね -- 2015-07-27 (月) 00:14:14 New
  • さっき変換ミスで「カス美」になっちまった、これじゃミもフタも無い・・・ -- 2015-07-28 (火) 01:12:42 New!
  • 止まり木2巻のとらのあな特典が霞であることに他の店で買った後に気付いた結果2冊になったぜ -- 2015-07-28 (火) 07:41:19 New!
    • 止まり木の回顧録見てて思ったけど初期に沈んだ霰は仕方ないとして、ネームシップ繋がりの陽炎と夕雲、最期の繋がりの不知火と早霜、礼号繋がりの霞と清霜と言った(陽炎は若干の無理があるが)１８駆って夕雲型と他の駆逐隊と比べて接点あるよね -- 2015-07-28 (火) 08:18:09 New!
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*1 最初の1音はミュートされていて聞こえないが、「死ねばいいのに」と言っているものと思われる
*2 『25歳の艦長海戦記』森田友幸
*3 『歴史から消された兵士の記録』所収、霞哨戒長田中正吾中尉の回想より
*4 『地獄のレイテ輸送作戦―敵制空権下の多号作戦の全貌』岸見勇美29頁
*5 『艦長たちの太平洋戦争　続篇』佐藤和正
*6 『撃沈戦記』木俣滋郎165-166頁
*7 『撃沈戦記』177頁
*8 『地獄のレイテ輸送作戦―敵制空権下の多号作戦の全貌』39-40頁
*9 「JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C08030087600、昭和１９年９月１日〜昭和１９年１１月１１日　第１水雷戦隊戦時日誌戦闘詳報(防衛省防衛研究所)」画像48
*10 以上2件『地獄のレイテ輸送作戦　敵制空権下の多号作戦の全貌』
*11 「JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C08030087600、昭和１９年９月１日〜昭和１９年１１月１１日　第１水雷戦隊戦時日誌戦闘詳報(防衛省防衛研究所)」画像48
*12 「JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C08030087600、昭和１９年９月１日〜昭和１９年１１月１１日　第１水雷戦隊戦時日誌戦闘詳報(防衛省防衛研究所)」画像34
*13 『地獄のレイテ輸送作戦　敵制空権下の多号作戦の全貌』49頁
*14 『地獄のレイテ輸送作戦　敵制空権下の多号作戦の全貌』53頁
*15 『第二水雷戦隊突入す』59-60頁
*16 「JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C08030087300、昭和１９年９月１日〜昭和１９年１１月１１日　第１水雷戦隊戦時日誌戦闘詳報(防衛省防衛研究所)」画像56以降
*17 『第二水雷戦隊突入す』27頁
*18 『巡洋艦「大淀」16歳の海戦』
*19 命令の原文は「第二挺身隊及榧、樫、杉ハＣ点ニ向ハシム、爾余ヲ率ヰ清霜救難ニ向フ」。（Ｃ点は帰路の途中に指定されていた点） 第二挺身隊とは足柄、大淀のことで、爾余とはそのほかの意。そのほかと言っても8隻の編成だったので、残っているのは霞と朝霜だけである。
*20 『巡洋艦「大淀」16歳の海戦』
*21 重油を輸送したのではなく、「伊勢」と「日向」に多く残っていた燃料を転用
*22 「JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C08030103000、昭和２０年２月１日〜昭和２０年４月１０日　第２水雷戦隊戦時日誌戦闘詳報(防衛省防衛研究所)」画像49
*23 日本工業倶楽部会報一七九号「戦艦「大和」と共に」より。元就出版社「私観大東亜戦争」三浦節（元霞砲術長）収録
*24 21駆の僚艦朝霜も撃沈され、生き残った初霜は第2水雷戦隊の解散を経て第17駆逐隊へと移されている。
*25 特攻作戦直前にそう言ったとすると妙な話だが、言われてみると出発前、ほどなく死ぬんだという実感があまり湧かなかったのも事実。とは砲術長の言
*26 日本工業倶楽部会報一七九号「戦艦「大和」と共に」より
*27 光人社NF文庫「特攻大和艦隊」183ページ、庄司水雷長（大尉）の証言より。