千代田

No.050
	千代田(ちよだ)		千歳型 2番艦 水上機母艦
	艦船ステータス(初期値/最大値)
	耐久	40	火力	9 / 29
	装甲	18 / 39	雷装	0 / 0
	回避	20 / 39	対空	14 /29
	搭載	24	対潜	0
	速力	高速	索敵	34 / 69
	射程	短	運	10 / --
	最大消費量
	燃料	35	弾薬	35
	搭載	装備
	12	12.7cm連装高角砲
	12	零式水上偵察機
	装備不可
	装備不可
改造チャート
千代田 → 千代田改(Lv10) → 千代田甲(Lv12) → 千代田航(Lv15) → 千代田航改(Lv35) → 千代田航改二(Lv50)
図鑑説明
水上機母艦として建造された千歳型2番艦、千代田です。 甲標的母艦としても運用できるようになっているのよ。 千歳お姉と一緒に頑張りますね！

※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。

ゲームにおいて

• 最初は戦闘能力はほとんどないが、改造を重ねることで最終的には指折りの軽空母となる。詳しくは千歳のページを参照。
• 2013年10月23日のアップデートで千代田改以上の艦に放置ボイスが追加された。改造LVが10と比較的低いため、聴こうと思えばすぐに聴ける。
• 初期装備の12.7cm連装高角砲は91式高射装置の★6以後の改修に必要。91式高射装置を所持しているならストックしておくといいだろう。

小ネタ

• 艦名は地名由来ではなく抽象名詞である。「千世代にわたって耕される田」のことで、末永い繁栄を意味する。
  • 過去の武勲艦にちなんだため、大元は江戸城(千代田城)由来ではないかという説もあるにはある。
    例えば、進水記念の絵葉書には元・千代田城である皇居(二重橋)が描かれている。
  • 千代田という艦名は3代目である。3代目以外は同型艦なし。
    • 初代は江戸幕府が幕末に建造した初の国産蒸気砲艦で、戊辰戦争で新政府に拿捕され帝国海軍籍に入った。
      量産が予定されていたため千代田「形」とされていたが、結局一隻しか建造されなかったため、そのまま「千代田形」が艦名になった。「形」までが艦名。ココ重要。
    • 2代目は謎の亡失を遂げた巡洋艦「畝傍」の保険金で建造された日本初の装甲巡洋艦で、日清・日露戦争に参加した。こちらの艦名は上記の「千代田城」に由来する。
    • 4代目は海自の潜水艦救難母艦「ちよだ」で、艦名の由来は2代目(巡洋艦)と同じとなる。
      潜水艦救難母艦とは、浮上不能になった潜水艦の乗員を救助するための潜水艦救難艦に、大鯨のような潜水母艦の機能を加えた艦種で、「ちよだ」が初となる。
  • 上記の通り、艦名は地名由来ではないが、JR北海道の千歳駅は「北海道千歳市千代田町7丁目」が所在地であり、千歳と千代田が名を連ねている奇縁がある。
• 呉海軍工廠で1937年11月19日に進水、1938年12月15日に竣工。
  姉ともども現実での進水時は改状態に近く、この改造なし状態では進水すらしていない。
  なお、甲標的母艦改装をすっ飛ばして空母となった姉と違って、ちゃんと甲標的母艦改装を受けていたりする。
  • 開戦時の艦長は、潜水艦を専攻し甲標的構想に関わった原田覚。予定通り()
• 戦歴自体は姉と大体一緒であり、一応ミッドウェー海戦にも参加している。その後はマリアナ沖海戦、レイテ沖海戦と苦しい状況の中戦い続けた。
• 千代田の最後の戦いとなった場所はレイテ沖のエンガノ岬沖海戦。瑞鶴、瑞鳳、千歳らと共に囮役の小沢艦隊として米海軍の主力と交戦した。
  • 米海軍は空母11隻に艦載機満載(恐らく700機以上)を擁する機動部隊に最新の高速戦艦アイオワを擁する護衛艦隊(総勢70隻)vs小沢艦隊は直掩機がたった20機の零戦しか居ない機動部隊とその僅かな護衛艦(総勢15隻)。素人が見ても解るくらい、絶望的な戦力差でエンガノ岬沖海戦は始まった。
• 米海軍は最初から全力で攻撃隊を発艦させるも、小沢艦隊に居るのはたった20機の零戦だけ。そしてそれもF6Fヘルキャットの前にあっという間に蹴散らされ、空母たちは次々と敵機からの攻撃にさらされていった。
• そして千代田の僚艦である姉の千歳が最初に被弾し沈没。瑞鶴、瑞鳳も被弾した辺りで千代田も被弾し、不運なことに機関部を破壊された千代田は空母を中心にした輪形陣から落伍してしまう。そして単艦で漂流していたところを米海軍の巡洋艦隊に捕捉された。航行不能な千代田は圧倒的に優勢な米重巡艦隊相手に高角砲で砲撃戦を行い足止めを行うも、砲撃により沈められた。千代田は艦隊から落伍した状態で撃沈された為、生存者の救出がまったく行われておらず艦長以下乗組員全員が戦死した。
  • 「五十鈴」元甲板士官の手記を読むと、先に行方不明になったのではなく、敵襲のため「千代田」を救援し損ね、気がつくと離れ離れになっていたっぽい。
    小沢機動部隊で最後に沈んだ空母であり、さらに水上艦との砲撃戦を行って撃沈された唯一の日本空母となった。
  • 千代田を護衛していた日向では、４航戦の松田司令官と野村艦長が千代田の曳航について検討していたが、空襲が激しく果たせなかった。
  • この米艦隊を撃破すべく、日向・伊勢・大淀といった小沢艦隊の生き残り達が南下したが、ついに捉えることが出来ず、仇討ちは果たせなかった。
    この千代田落伍と千歳沈没の状況が、「軍艦日向栄光の追憶」に、元乗員の手記として掲載されており、読めばその凄惨さに涙腺が決壊することまちがいなしである。
• 艦長には、後に空母「飛龍」艦長になった加来止男がいる。
  ほかにもナチス嫌いだった横井忠雄、神風特攻を構想した城英一郎など。
  原田といい何だか先鋭的な匂いがするが、戦いのニッチを突こうとしたこの船に相応しい人々だったのかもしれない。

• あまり目立たないが、真っ昼間でも居眠りする艦娘の一人。なお、千歳お姉がピンチになる夢をよく見ているようで。

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