夕張
Last-modified: 2015-07-20 (月) 10:04:17
No.111 |
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| 夕張(ゆうばり) | 夕張型 1番艦 軽巡洋艦 |
艦船ステータス(初期値/最大値) |
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耐久 | 19 | 火力 | 17 / 42 |
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装甲 | 10 / 29 | 雷装 | 20 / 69 |
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回避 | 42 / 69 | 対空 | 10 / 42 |
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搭載 | 0 | 対潜 | 13 / 39 |
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速力 | 高速 | 索敵 | 6 / 39 |
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射程 | 中 | 運 | 12 / -- |
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最大消費量 |
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燃料 | 20 | 弾薬 | 30 |
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装備 |
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14cm単装砲 |
14cm単装砲 |
未装備 |
装備不可 |
改造チャート |
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夕張 → 夕張改(Lv25) |
図鑑説明 |
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コンパクトボディに充実の重武装を施した実験艦的存在の軽巡、夕張です。 私の残したデータが、様々な重武装最新鋭艦開発の元になったんだから! 機関室に一発?何いってんの? ほんと…失礼しちゃうわ。 |
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
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| | CV:ブリドカットセーラ恵美、イラストレーター:コニシ (クリックするとセリフ一覧が開きます)
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セリフ | CV:ブリドカットセーラ恵美、イラストレーター:コニシ | 入手/ログイン | はーい、お待たせ?兵装実験軽巡、夕張、到着いたしました! | 母港/詳細閲覧 | 提督!おはようございます! | 何でしょう?試し撃ち、ご所望ですか? | あぁ、提督もやっぱりそう思います?ここに兵装まだ載りそうよね‥、うん‥。 | 母港/詳細閲覧(ホワイトデー) | え? 提督、これを私に? ありがとう♪ 早速、開けて食べてしまっても、いいかしら〜? | 母港/詳細閲覧(二周年) | おめでとう、提督と私達♪ 今日は、特別な記念日ね。後で感想、たっぷり聞かせてね? | 母港/詳細閲覧(初夏〜夏) | あ〜、少し暑くなってきたわね。今年も夏が来るのかぁ、はっやいなぁ。 | 母港/詳細閲覧(夏真っ盛り) | ん〜夏は暑いですねぇ…… 提督! 折角だからここは夏っぽい兵装で行きたい、かな | ケッコンカッコカリ(反転) | 私、兵装フェチとかって思われてるかもだけど…少し、違うのよね。提督にとって、少しでも良いデータを沢山残したいの…ほんとよ! ほんとなんだから… | ケッコン後母港(反転) | っ♪ 任せておいて。ねっ? 提督。 | 編成 | 出撃よ!ってやだ、私が一番遅いって…お、置いてかないでよぉ! | 出撃 | 軽巡夕張、出撃!…ってあっ、ちょ、ちょっと待ってぇ〜! | 出撃よ!ってやだ、私が一番遅いって…お、置いてかないでよぉ! | 遠征選択時 | データもバッチリね! | アイテム発見 | データもバッチリね! | 開戦 | さぁ!色々試してみても、いいかしら? | 夜戦開始 | 夜は‥、また別の顔なんだから! | 攻撃 | さぁ!色々試してみても、いいかしら? | どーぉ、この攻撃はっ! | 後で感想聞かせてね! | 小破 | この装備、まだ試してないのにぃ! | きゃあ、やめてったらぁ | 中破/大破 | 〜っ。やっぱ、ちょっといろいろ積みすぎたのかなぁ‥。 | 勝利MVP | 新鋭艦に使う兵装は、私がきっちりチェックするからね! えっ?足が遅いって…?しょ、しょうがないじゃない!装備が重いんだもん! | 帰投 | 作戦終了。艦隊が帰投しました。 | 補給 | よぉし!これで戦えちゃいます! | 改装/改修/改造 | どんどん載せて。いい気持ちぃ | この装備、早く試してみましょ! | データもバッチリね! | 入渠(小破以下) | 結構兵装はデリケートなの。丁寧にね。 | 入渠(中破以上) | あぁ〜もう〜っ。ちょっと、長いお風呂にはいるね。 | 建造完了 | うん。新しい艦が就役できたみたい。 | 戦績表示 | 情報?提督、見せて見せて! | 轟沈(反転) | いい、データ‥とれたよね‥。 五月雨ちゃんっ、もういいから‥この結果だけでも、もっていって‥ね‥。 | 時報 | 深夜0時よ。あっ、録画確認しないと。 | 1時かぁ‥。っ!私、深夜アニメとか楽しみにしてませんから! | もう2時ね。提督、お休みください。 | 3時です。提督寝た?もう寝た? | 4時・・。提督話しかけないで、私寝てるんですからぁ | 明るい‥。5時・・もう朝ですか‥ | 6時です。提督シャキっとしてください。 | 朝7時です。提督二度寝しちゃダーメェー | 8時です。さぁ朝のデータ録りますよ。 | 9時になりました。良い一日にしましょうね。 | 10時です。どう?順調ですか? | 11時です。今日のお昼はお蕎麦、とか? | 12時になりました。今日はおいしいものを食べたいなぁ、天ぷら蕎麦とか! | 午後1時です。食べたら眠くなっちゃう、自然の摂理です。 | 午後2時。午後も頑張りましょう。 | 午後3時です。甘いものが欲しくなりました。 | 午後4時になりました。現在の提督の戦績が気になりますね。 | 暮れ泥んできましたね。午後5時です。 | 午後6時です。ご飯の支度しないと、間宮とか近くにいないのかしらぁ‥。 | 午後7時です、提督。さ、夜ご飯にしましょう、銀蝿とかしちゃだめですよ | 午後8時です。どう?美味しかった? | 午後9時。提督の好きなメニューのデータはぜぇーんぶ揃ってます。 | 午後10時です。あぁ〜もう〜っ、5500トン級が一隻ホントうるさいですね。文句言ってきましょうか。 | 午後11時です。まだ頑張るんですね。じゃぁ、今晩もお付き合いします。 | 放置時 | 平賀さんの才能ってほんと素敵よね‥、って‥あ、あれ?提督、居たの!? |
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ゲームにおいて
- 2013年6月5日、瑞鳳と共に実装。
- 海域ドロップする箇所が少ないレアな軽巡洋艦。史実の初期装備が未実装だった為か、初期装備は14cm単装砲2つ。
- 通常建造最低値(all30)でも低確率で建造可。1時間22分ならば夕張確定なので、デイリー等で気長に回そう。
レアだからと資材を多めに投入すると逆に出にくくなるという報告もある。要検証(報告はこちらに)。
- 着任間もない時期に引き当てた場合、装備が足りていれば無改造でも3スロットであるため有利と言える。
- 火力・対空が高めの部類である一方、耐久・回避・装甲全てが軽巡内で最下位。僅差などではなくダントツのワーストである。
- 数値だけで言えば打たれ弱さはぶっちぎりで、他の軽巡より耐久値が減りやすい。防御のみに関して言えば「駆逐艦とほぼ同値」である。
- 現状、島風改とВерныйに耐久・装甲のどちらも追い抜かれており、防御面において完敗している。
特に装甲についてはかなりの数の駆逐艦に並ばれているか負けている有り様で、回避は駆逐艦と比べるまでもなく低い……。
- では長所は何かというと、「通常の軽巡(改前2、改3)より装備スロットが一つ多い(改前3、改4)」ことであり、これに並ぶ軽巡は現状大淀のみである。
余裕ある装備の割り振りによって、対艦特化・対潜特化・対空特化・万能艦どれにも変化。装備次第で激しく性格が変化する艦と言える。
4スロット軽巡としての運用など詳細は夕張改を参照。
- 史実では燃費が非常に悪い艦だが、なぜか軽巡の中で最も燃料の消費が少ないのが彼女。
- ただし改造前限定。弾薬は逆に消費が多いので、燃料のみを消費する遠征(海上護衛任務など)の軽巡枠に最適。弾薬消費の少ない天龍・龍田と共に
園児駆逐艦の引率者とする提督も多い。
- 彼女の台詞には足の遅さをネタにしたものがあるが、これは史実ネタ。ゲーム内の速力自体は他の軽巡と同じく高速である。
幻の産廃兵器12.7cm単装高角砲は夕張改の初期装備で入手できる。装備図鑑を埋めたいなら1人は改にする必要がある。
- だが2014/1/29のアップデートで追加された弥生も改造時に持ってくるようになったため、オンリーワンとは言えなくなったのだが、相変わらずレア装備な事には変わりないだろう。
小ネタ
- 艦娘として
- 愛称はメロンちゃん。勿論名前の夕張から。デザインも、髪・スカート・トレードマークの頭の大きなリボンが緑、胸リボンがオレンジと、明らかに夕張メロンを意識している。残念ながらメロンらしきボリュームは見当たらないが……
- ちなみに、夕張メロンは1961年に誕生した品種なので、戦中はまだ存在していない。
- お昼ごはんには蕎麦をリクエストする。
これは彼女が敬愛してやまない設計者、平賀譲造船中将が咽頭ガンで死の床にあった際に最期に食べたがったのが蕎麦であったこと、そして夕張市の名物がカレー蕎麦であることによる。
- ちなみに平賀中将が最期に口にした蕎麦は東京神田の老舗、秋葉原からもほど近い「かんだやぶそば」。
残念ながら2013年の火災で当時の建物は全焼してしまったものの、再建成って現地で今もなお盛業中である。
ここの蕎麦を食べつつ夕張と平賀中将を偲ぶのもまた一興だろう。
- 登場時の紹介で「兵装実験軽巡」と発言しており、MVPにも類似の台詞があるため勘違いしがちであるが、兵装そのものの実験は特にしていない。詳細は後述。
- 実験艦としての側面は「舷側装甲を構造強度部材に組み込む事で重量を節約する」といった造艦技術面の新機軸や小型艦への背負い式砲塔配置等である。
全兵装の中心線配置もその対象とする場合があるが、こちらは天龍型で既に実現している。
- なお本来新鋭艦に使用する武装をテストする役割は、練習艦籍や雑役艦籍に回された老朽艦や、艦隊に入らない異端艦のお仕事である*1。
- 軽巡洋艦として
- 佐世保生まれ。1922年6月5日起工。
- 当時予算の乏しかった海軍は、5500t級と同等の戦闘力を有する「高性能な小型艦」の建造を望んでいた。
そこに基本設計主任だった平賀譲造船大佐(当時)が提案したのが5500t級の軽巡と同じ火力を3000t級の船体に載っけようという男のロマンあまりにも画期的な物であった。
- 流石にそう来ると思ってなかった海軍は「どう考えても無理じゃね?」「流石に無理だろ……」と反対したが、平賀
不譲氏の頑固な主張・説得に折れ、長良型4隻の内1隻分の予算を充てて試作する事になった。
- ともかく、実際に完成してみると、あまりにも独創過ぎる設計は世界中の海軍を驚かせた。詳しくはwikipediaへ。あのジェーン年鑑にも載ったのよ?それも特集(特記項目付き)で!
- 本艦の完成で自信を深めた平賀は、その後彼女を一回り大きくした古鷹型や妙高型を設計していく事になる。
- この夕張、平賀は基本設計という形のみで、詳細設計は後に平賀の後任となる藤本喜久雄造船少佐(当時)によるという説もある。
藤本は後に夕張と同様の手法を取り入れた重武装の駆逐艦の設計を担当することになる。
- なお、建造時の基本計画番号*2はF42。Fは駆逐艦に使われる記号であり、次のF43は特型駆逐艦である。
平賀氏が書いた資料には夕張を「特型駆逐艦」と書いている物もある。だから胸が…とか言った人、後で工廠裏ねー。
- ちなみに夕張の直前の基本計画番号F41は峯風・神風・睦月型。
- 単装砲の上に連装砲という独特の主砲配置、類似の形式は米軍のペンサコラ級のみ。
こうするとより多くの主砲を積めるのだが、トップヘビーになり復元力や防御がなおざりになるためか、太平洋戦争に参加した中ではやや旧いこの2級しか存在しない。
- この連装砲は14cm連装砲で夕張と一部の軽巡洋艦*3と補助艦*4が使用している。だから艤装ユニットに装着されているのも本当はこれ。
14cm単装砲という主砲最弱の砲2つ分という夕張No2の産廃兵器とか言うな。
- この配置になった理由は他にもある。軽巡洋艦〜駆逐艦程度の大きさの艦だと荒天の際上甲板も容赦なく波を被る事になるのだが、そうなると砲の操作に支障を来すどころでなく、波に叩かれて破損する事まであり得る。
となれば砲はできるだけ高い所に置きたい。背負式で混載なら、より強い砲塔を上にすれば荒天の際の戦闘力低下を少しでも抑えられる……という訳。
- また、揚弾機周りの設計や装甲配置がやり易くなるという利点もあったとか。連装砲用の揚弾機を使えば、(人力揚弾である)単装砲の射撃速度も早くなるため。
- 夕張・ペンサコラ級のほか、改装で主砲塔を削減したイギリス駆逐艦が「背負い式の上の砲だけ残した」例がある。
また、5500t級や睦月型以前の駆逐艦の後部主砲が上甲板から一段高くされているのも同じ理由である。
- 背負い式の砲塔配置で上下の砲塔の砲身数が同じものはごく一般的であるし、多連装砲の上に連装砲を混載する例でも幾らか存在する。
後者はイタリアのコンテ・ディ・カヴール級戦艦、アメリカのネヴァダ級戦艦、英国のキング・ジョージ5世級戦艦など。
- 魚雷は長良型や川内型が装備していた物と同じ八年式61cm(二)連装発射機で当初は前者達が装備していたのと同じ魚雷と発射管を纏めただけの水上発射管だったが改修時に61cm三連装魚雷の様な箱型の波除防楯付き発射機になっている。
- 彼女の艦尾には日本海軍の秘密兵器「連繋機雷」の投下装置が付いていた。このため単なる軽巡にもかかわらず、彼女のお尻はしばらく撮影禁止だった。
しかし結局連繋機雷は実用の機会のないままに終わり、彼女の投下装置も昭和9年に撤去された。
- また流石に水偵運用の為の設備(射出機等)は余裕が無いので積めなかった。
- 鈍足のイメージが強い彼女だが、初期段階では他の艦と比べて速度で劣ってはいない。*5。
- 機関は天龍・球磨・長良型と採用された重油専焼缶と重油石炭混焼缶の併用を廃し、効率の良い*6重油専焼缶のみにして石炭を積む必要を無くした。ちなみにタービンは神風型駆逐艦と同じ物を使用している。
- だが夕張の機関は非常に燃費が悪く、916tの燃料で3310浬しか航行できず、重油搭載量や排水量がほぼ同じであるはずの天龍型(重油石炭混焼缶・5000浬)比で約2/3、
後に作られた同サイズの秋月型(8000浬)比となると4割しかない、軽巡でありながら旧式駆逐艦*7より航続力がない艦になってしまう。
人間で言うなら「足は速いがスタミナのない短距離ランナー」であった。つまり、水雷戦隊の指揮艦が僚艦と同行できないという事態になってしまう。
またそのピーク速度も平時の常備排水量時の様な「条件のいい時」に限定され荒天下や満載時には速度・航続力共に5500t級より下がり幅が大きかったとか。
- なお、燃料事情の悪化を考慮され彼女の後に作られた5500t級の川内型では逆に重油石炭混焼缶が増えることになった*8。もっとも開戦時までに球磨型も長良型も川内型も缶を全て重油専焼缶に換えられているが。
- 実は夕張は進水時の時点で設計上の理論値の常備排水量を1割近く超過(3141t→3509t)していたりする*9。この所為で性能は設計図上の理論値より低下している。
なお多くの資料で要目上の最高速度数値である35.5ktを採用しているがこれは先述の「設計図上の理論値」であり、実際の夕張の出せた速度ではなく真相は公試成績の34.8ktが限界だったようだ。
- また後年の改装によってただでさえ多い兵装がさらに増えたことでもっと足は遅くなった。最高速度は2ktほど落ちて32kt程度になったと言われている。こうなると周りより本当に遅い。
- また夕張は天龍型と同じ三軸推進艦のため推進軸が1つ止まるとその影響が四軸の5500t級軽巡より大きい*10のも欠点の一つだったりする。おまけに機関故障はかなりの頻度で起こった為度々他艦への旗艦任務移譲や戦隊離脱をするハメになっている。
- その為か彼女が水雷戦隊旗艦の任に付く場合、麾下の駆逐艦はやや古めの峯風・神風型や睦月型で構成されている事が多かった。
- 5500t級軽巡洋艦と比べ明らかに装甲面積そのものが狭く、面積だけなら天龍以下*11だが防御力は新素材を使用した甲鈑を艦船構造に組み込む等して大きく軽量化された割には装甲された場所に関してはほぼ同レベルのものを持っている。
- しかし水雷防御に関しても弱く浸水に弱かった。事実、自ら述べている通り機関室への被雷たった一発で沈んでしまっている。
この浸水に弱い構造は艦中央に隔壁を設けた日本巡洋艦共通の設計の弱点。浸水区画を局限することで航行時間は延びるのだが、片方が浸水するとそっち側だけ重くなり、バランス崩して転覆沈没というデメリットがあった*12。
- 本人も述べてる通り古鷹型をはじめとした日本の重巡洋艦は夕張のデータをベースに造られている。装備スロット数や改造レベルが重巡洋艦とお揃いなのはこの為だろう。
- ただ夕張は大型駆逐艦に毛が生えた程度のサイズ*13。
武装強化は困難で、対空を強化する際には主砲(単装砲)を2門減らし高角砲と機銃を増設した結果、余分なスペースは無く船体は針鼠のようになり、先述の通り速度も2kt以上遅くなってしまった。
- 開戦時は南洋方面を管轄する第四艦隊所属の第六水雷戦隊旗艦であった。
麾下には第三〇駆逐隊と、旧式の神風型で構成される第二九駆逐隊(追風、疾風)がいた。
- 第六水雷戦隊旗艦時代には第一次・第二次ウェーキ島攻略作戦、ラバウル・サラモア方面の攻略作戦に参加したが、1942年7月には同隊が解隊され、第四艦隊第二護衛隊の所属となった。
- ちなみに睦月型とは開戦後からの付き合いではなく日中戦争時代からの腐れ縁である。当然、如月と夕張は数年単位での戦友である。
- 河川で戦果を挙げた巡洋艦という変わった戦歴を持っている。
支那事変の折に珠江河口で戦闘を行い、清国の防護巡洋艦「肇和」を航空爆撃と砲戦の末に座礁(後日自沈)させている。
- 航空援護を受けられず麾下の第二九駆逐隊(追風、疾風)とともに対空射撃を行いつつ砲戦・対要塞戦を挑んでいる。なお夕張と第二九駆逐隊に苦戦を強いたA-17の製造元ノースロップ社とウェーキ島で苦戦を強いたF4Fの製造元グラマン社は1994年に経営統合を果たしている。
- あらかじめ水深が吃水より深いとはっきりしている水路部分を低速で注意深く航行することはあるにせよ、
大河とは言え水深の浅い河川に戦闘目的で侵入するなど、巡洋艦には座礁待った無しの自殺行為である。
軽量浅吃水の夕張ならではとも言えるが、本来この手の仕事は河川砲艦や小型の二等駆逐艦の役割である。
- 第一次ソロモン海戦に参加した際は戦闘前から機関タービンの不調により*14速度が30kt*15にまで低下。
更に戦闘中に停電するなど老朽化の影響が目立った。
乗員たちは航行不能になった場合に備え、いざという時は夕張を座礁か自沈させ陸戦隊となることを覚悟し、軽機関銃や小銃を積み込んで海戦に臨んだという。
- 1944年4月27日、パラオ諸島での輸送任務の帰りに米潜水艦「ブルーギル」が発射した魚雷6本のうち1本が機関室に命中し、航行不能となった。
排水作業を行いつつ五月雨が曳航しようとするが、重さの差で曳航作業は難航。翌28日には浸水区画が広がり沈没し始めたため、生存者は夕月(未実装)に移乗。最期は艦首から沈没していった。
- 彼女の沈没にともない、旗艦を失った第三水雷戦隊司令部はサイパン島に上陸。後継の旗艦名取の回航を待っていたのだが…
名取が到着する前に米軍がサイパン島へ上陸を開始。第三水雷戦隊司令部は激しい戦闘の末追い詰められ、ついに7月5日、司令官以下幕僚全員が陸上で玉砕してしまったのだった。
- 艦名は北海道の石狩川の支流で、夕張を水源とする夕張川に因む。
- 当時、軍艦の燃料は石炭であり、特に北炭夕張炭鉱の良質な石炭に、東郷平八郎元帥は感謝の念を抱いていたという。1923年(大正12年)、夕張炭鉱の鎮守社の夕張神社を再建する際、東郷元帥は社名を揮毫した扁額を奉納した。
同年に竣工した軽巡夕張の艦内神社にも、夕張神社の分霊が祀られていた。
- 「夕張」という地名は、「鉱泉が湧き出る所」を意味するアイヌ語の「ユーパロ」に由来する。艦娘で名前がアイヌ語に由来するのは夕張と鈴谷のみである。
北海道ゆかりの艦名となると、夕張のみとなる*16。
- 計画当初の仮称は「綾瀬」で、建造が中止された川内型5番艦のものを引き継いだもの。
- 1983年に夕張の名を2代目として受け継ぐ護衛艦「ゆうばり」が就役し、大湊基地に配属された。
海自創設期の駆潜艇の置き換え目的の沿岸警備艦が計画の根本にあったせいか、前型の護衛艦「いしかり」の反省を受けて多少大型化してはいるものの、こちらも先代に負けず劣らずの小型艦*17。
就役後(案の定?)船型が過小で余裕が乏しいと判断されて「ゆうばり」と妹「ゆうべつ」の2隻のみが建造されただけで終わってしまい、以降はより大型のあぶくま型が増備された(姉妹揃って2010年退役)。
なお、夕張市が財政破綻したとき、ゆうばりの乗員から集められた30万円が寄付された。
コメント
建造成果の報告は建造レシピ内にあるコメント欄に、
ドロップ報告に関しては出撃ドロップ内にあるコメント欄にて行なっていただけると幸いです。