Ar196改
Last-modified: 2015-07-18 (土) 04:06:55
No.115 |
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| Ar196改 | 水上偵察機 |
装備ステータス |
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火力 | | 雷装 | |
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爆装 | +1 | 対空 | +1 |
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対潜 | +5 | 索敵 | +5 |
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命中 | +2 | 回避 | |
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射程 | | |
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装備可能艦種 |
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駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 |
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 |
備考 |
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開発不可能 Bismarck drei、Prinz Eugenの初期装備 |
ビスマルク級などの主力艦艇に搭載された艦載水上偵察機です。 偵察、観測、哨戒、そして対潜水艦任務など、 南大西洋で幅広く活躍した同機の改修型で、艦隊の眼の役割を担います。 |
ゲームにおいて
- 2014/9/26アップデートよりBismarck dreiの初期装備として登場。また、2014/11/14アップデートにて追加のPrinz Eugenも装備している。
- Bismarckの入手手段は大型建造のみであり、dreiまでに改装設計図が2枚必要になるので、当装備の量産は非現実的である。
- Prinz Eugenにいたってはイベント海域突破報酬のみであり複数所持は不可能。
- 零式水上観測機と比較すると対空-1、対潜+1、索敵-1。索敵値は劣るものの触接による攻撃力補正は同じ+17%。
- 対潜値がやや高いが対潜攻撃時の補正値は艦娘の素対潜値と同様らしく、対潜火力寄与は微小である。詳しくは戦闘についてを参照。
- よって装備としては単純に零観の下位と言える。零式水上偵察機との比較では、対潜+3、命中+1。
- 6-2のような、索敵値によるルート制御に上限値が設定されたマップでの微調整には零偵より有効か。
- この装備で夜間触接が発動したとの報告があるが、件数自体極僅かなので恐らく誤認もしくは一時的なバグだろう。
- 可能性のある誤認理由としてはまず、夜偵が同様に黒基調であるために混同したということが挙げられる。
- または敵方の夜間触接が発動し、味方側の陣形表示に表示された敵方の夜偵を、本機と誤認したという可能性がある。
小ネタ
- 1937年6月1日に初飛行したドイツ海軍の主力水上偵察機。ちなみに2座式。
後部胴体が鋼管フレームに羽布張りと堅実的すぎる部分が見られ、性能も日本の水上偵察機に比べればかなり劣るのだが、それでも欧州では平均的な性能の艦載水上機であった。日本の水上偵察機が頭おかしいだけなのは内緒だ
- 武装は水上偵察機らしからぬ20mm機銃2挺を装備している。
- Arは製作した航空機メーカー"Arado Flugzeugwerke"(アラド航空機製造工場)の"Arado"より取られている。
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| | 世界各国の艦載水上偵察機の比較*5
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国 | 機名 | メーカー | 採用年 | 搭乗員数 | 航続距離 | 速力 | 武装 | 機体形状・特記事項 | 日本 | 零式水上偵察機(E13A) | 愛知航空機 | 1940 | 3名 | 3,326km | 367km/h | 7.7mm機銃x1、250kg爆弾x1 or 60kg爆弾x4 | 単葉 | 日本 | 瑞雲(E16A) | 愛知航空機 | 1943 | 2名 | 2,535km | 448km/h | 20mm機銃x2、13mm機銃x1、250kg爆弾x1 or 60kg爆弾x2 | 単葉急降下爆撃機 | 日本 | 零式水上観測機(F1M2) | 三菱重工業 | 1940 | 2名 | 1,070km | 370km/h | 7.7mm機銃x3、60kg爆弾x2 | 複葉 | アメリカ | キングフィッシャー(OS2U) | チャンス・ヴォート | 1940 | 2名 | 1,327km | 275km/h | 7.62mm機銃x2、爆弾90kg | 単葉 | アメリカ | シーホーク(SC) | カーチス・ライト | 1944 | 1名 | 1,006km | 504km/h | 12.7mm機銃x2、爆弾150kgx2 | 単葉 | ドイツ | Ar196 | アラド | 1938 | 2名 | 1,070km | 310km/h | 20mm機銃x2、7.92mm機銃x2、爆弾100kg | 単葉 | イギリス | ウォーラス | スーパーマリン | 1936 | 4名 | 970km | 217km/h | 7.7mm機銃x2、爆弾250lb(110kg)x2 | 水陸両用・複葉飛行艇 | イギリス | シーオッター | スーパーマリン | 1942 | 4名 | 1,200km | 241km/h | 7.7mm機銃x2、爆弾250lb(110kg)x4 | 水陸両用・複葉飛行艇 | フランス | ラテコエール298 | ラテコエール | 1936 | 最大4名 | 1,500km | 300km/h | 7.5mm機銃x3、680kg魚雷x1 or 爆弾3発500kgまで | 単葉雷撃機 | フランス | ロワール130 | ロワール | 1936 | 最大3名 | 1,100km | 226km/h | 7.5mm機銃x2、爆雷・爆弾2発150kgまで | 単葉飛行艇 | イタリア | Ro.43 | IMAM | 1935 | 2名 | 1,500km | 300km/h | 7.7mm機銃x2 | 複葉・水上戦闘機型有り | ソ連 | KOR-1 | ベリエフ | 1937 | 2名 | 532km | 240km/h | 7.62mm機銃x3、爆弾100kg | 複葉 | ソ連 | Be-4 | ベリエフ | 1942 | 3名 | 1,150km | 356km/h | 7.62mm機銃x2、爆弾400kg | 単葉飛行艇 |
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- 対潜値が水偵らしからぬ高値なのは、本機が潜水艦を鹵獲した経験があるためと思われる。航空機が潜水艦を鹵獲したのは稀有な例である。
- 1940年5月5日、デンマーク沖を飛行していた二機編隊が、機雷に接触して損傷し*1潜行できなくなった英海軍のグランパス級潜水艦シールを発見。機銃による攻撃を敢行。
この時シールは対空機銃が射撃不能になっていたため、上空の二機に向かってテーブルクロス製白旗を振り降伏を通告。それを見て本機のうち片方が着水してシール艦長と接触、降伏を受け入れた。
- ビスマルクに搭載されていたAr196であるが、ビスマルクが沈没する直前の1941年5月27日早朝にビスマルクの戦闘日誌を携え、味方の基地に向けて飛び立つ予定であった。
この際に多数のビスマルク乗組員たちが家族などに宛てた手紙をそのAr196の搭乗員に渡したと言われている。既に舵を壊されまともな航行すら出来なくなっていたビスマルクの運命を察したのだろう。
- しかし、無情にもカタパルトが不調をきたしたため、このAr196が飛び立つことはなかった。そして、その直後、キング・ジョージ5世、ロドニーら英国追撃部隊が来襲。ビスマルクと共にこの機は海中に没することとなったのである。
この機体はジェームズ・キャメロン監督作のドキュメンタリー「海底の戦艦ビスマルク」作中で沈没したビスマルクの水偵格納庫で眠る姿が確認されている。
- 架空の装備であるが故に「改」がつくのであろうが「日の丸アラド」は実在する。ただし日本海軍ではなくドイツ海軍の部隊である"Fliegerkommando beim Marinesonderdienst Ostasien (Penang)"(東アジア海軍特殊航空コマンド・ペナン)で運用されていた。
- インド洋方面で通商破壊作戦を仕掛けていた仮装巡洋艦*2トールとミヒェルによってペナンに運び込まれ、モンスーン戦隊*3の支援やマラッカの偵察等に使われていた模様。
この際に日本軍機が敵機に誤認して撃墜する事故を防止するために、鉄十字ではなく日の丸の国籍表示で飛んでいたという写真が見つかっている。
- なお東アジア海軍特殊航空コマンドはドイツ海軍の部隊であるが、日本海軍・第十三航空艦隊の指揮下に入って活動をしていた模様。
- 妖精さんが食べているのはバウムクーヘン。日本では有名なドイツのお菓子である。しかしバウムクーヘンはドイツ本国ではメジャーなお菓子ではないらしい*4。
この装備についてのコメント