高波
Last-modified: 2015-07-17 (金) 22:42:35
No.224 |
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 | 高波(たかなみ) | 夕雲型 6番艦 駆逐艦 |
艦船ステータス(初期値/最大値) |
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耐久 | 16 | 火力 | 10 / 30 |
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装甲 | 6 / 19 | 雷装 | 24 / 69 |
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回避 | 47 / 80 | 対空 | 9 / 39 |
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搭載 | 0 | 対潜 | 27 / 52 |
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速力 | 高速 | 索敵 | 9 / 24 |
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射程 | 短 | 運 | 8 / -- |
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最大消費量 |
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燃料 | 15 | 弾薬 | 20 |
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装備 |
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12.7cm連装砲 |
25mm連装機銃 |
装備不可 |
装備不可 |
改造チャート |
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高波 → 高波改(Lv30) |
図鑑説明 |
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夕雲型駆逐艦6番艦、高波です。浦賀生まれです。 第三十一駆逐隊に編入され、活躍したかもです。 運命のルンガ沖夜戦でも警戒隊の旗艦として敵を発見…、 艦隊の勝利に貢献したかも…です。はい! |
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
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| | CV:久野美咲、イラストレーター:藤川 (クリックするとセリフ一覧が開きます)
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セリフ | CV:久野美咲、イラストレーター:藤川*1 | 入手/ログイン | 夕雲型駆逐艦、六番艦の高波です。 あ、あの…頑張ります!ホントかもです! | 母港/詳細閲覧 | ひゃわっ…!び、びっくりした…。 | 司令官、高波をお呼びでしょうか? | ひゃぁっ…!あ、あの、とてもびっくりするので、出来れば違う…が良いと思うのです。 | 母港/詳細閲覧(梅雨) | 雨の日が続く…かも、です。でも雨の日は静かでいいですね。高波、好きかもです。 | 母港/詳細閲覧(初夏) | 暑くなってきましたね。もうすぐ、夏かも。司令官は暑くないかもですか? | 母港/詳細閲覧(夏真っ盛り) | 夏ですね、司令官! 氷あずき食べたいかもですね。 …間宮さん…あ、私出します! | ケッコンカッコカリ(反転) | 司令官、お話あるって本当?……えっ?この箱を高波に?開けてもいいかも、ですか?……うわぁ、綺麗。……本当に、本当? | ケッコン後母港(反転) | | 編成 | 夕雲型駆逐艦、高波。出撃かも!です。 | 出撃 | 夕雲型駆逐艦、高波。出撃かも!です。 | 第三十一駆逐隊、旗艦、高波。出撃です! | 遠征選択時 | | アイテム発見 | いけるかも…です! | 開戦 | 敵艦発見かも!突撃します!続いてください! | 航空戦開始時 | | | 夜戦開始 | 夜戦……思い出すかも、ううん、思い出さない!行ける!やれる!全艦、突撃です! | 攻撃 | 敵艦発見かも!突撃します!続いてください! | やるしかないかも、です。打ち方……始め!てー! | 連撃/弾着観測射撃/夜戦攻撃 | ひゃっ!い、行きます!高波、突撃します! | 小破 | ひゃあっ!だっ、だめっ! | ひゃ、ひゃあっ!大丈夫?行けるの? | 中破/大破 | や、やだ!?集中砲火?ま、まだ行けるかも?……し、沈むかも?沈まないで! | 勝利MVP | 高波がお役に立てたかも、ですか?よ、よかったー!本当に嬉しいかも、です! | 旗艦大破 | ひゃ、ひゃあっ!大丈夫?行けるの? | 帰投 | 艦隊が戻ってきたかもです!はい。 | 補給 | 大切な補給物資、うれしいかも!です。 | 改装/改修/改造 | これなら、これなら行けるかも! | 嬉しいかも、です! | | 入渠(小破以下) | すみません……少しお風呂に入るかも、です。 | 入渠(中破以上) | すみません……少し長いお風呂になってしまうかも、です。 | 建造完了 | 司令官、新しい仲間がお目見えかもです。 | 戦績表示 | 司令官、情報ですね!はい、了解かも! | 轟沈(反転) | また集中砲火、かも……。敵を発見しただけ、役に立ったかも……です、よね?司令、官……。 | 時報 | (0時) | | | | | | (6時) | | | | | | (12時) | | | | | | (18時) | | | | | | 放置時 | ドラム缶、ドラム缶……あ、ありますね。私?私は積まないかもです。先行警戒艦ですから。え?何のこと、って?さぁ……。 |
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ゲームにおいて 
- 2015年4月28日のアップデートで新規に実装。他の新規実装艦と異なり、クリア報酬では無くドロップ艦。
春イベント2015:期間限定海域【発令!第十一号作戦】のE3とE4の道中およびボスのドロップで入手できた。
- 新規に実装と言っても通常海域でのドロップや建造では入手不可のため、通常は新規/追加入手の手段が無い。
- ちなみに過去イベでは14年春以降はE-2から新艦娘のドロップが多かったが、13秋以来、久々にE-3以降のドロップ限定艦となった。
- かわいい。実装直後に用意された梅雨限定グラフィックがまた実にかわいい。
- 「かも、です」口調のちょっと芋っぽい女の子。「っぽい!?」「はわわわ、被り気味なのです!」
- この口癖は後述のルンガ沖夜戦で、重巡を撃破した「かもしれない」ことからかも。上記ソロモンの悪夢の語尾にもそんな逸話あったような・・・またしても、強烈な武功を持つ艦らしからぬ性格の艦娘の法則再び、である。
- ちなみに同時実装の秋津洲も「かも」が口癖 どうしてこうなった。
- 現在実装された艦の中では就役日数最短記録保持者(小ネタ参照)のためか、やや運が低い。
- ただ彼女の奮戦により大勝利を収めた戦功が評価されたのか最低値ではない。
- なお、駆逐艦で運が最低値なのは共に友軍の誤爆が原因となって沈んだZ1・Z3(6)。
次点は開戦早々触雷し長期間入渠、さらにスリガオ海峡で一番に撃沈された山雲(7)。
- 運が低い一方で索敵が高めであり、それ以外は他の夕雲型とほぼ同水準と、それなりに優秀なステータスでまとまっている。
- ルンガ沖夜戦で先行した高波の見張員が敵艦隊を発見した逸話を反映したのか、改造すると熟練見張員を持ってくる。
鳥海改二と違って設計図を使わないので量産したい場合は彼女を牧場することになるだろう。
- 2015/5/18に梅雨限定グラフィックが実装された。
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| | 限定イラスト:梅雨Ver.
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小ネタ 
- 1939年度(マル4計画)仮称第121号艦として、時雨、五月雨等数多くの駆逐艦の建造を手がけた浦賀船渠によって建造された、夕雲型6番艦である。
- 「高波」の艦名に先代は無く、彼女が初の命名である。
- 長波とは第三一駆逐隊の僚艦。
- 同じ第三一駆逐隊でも朝霜と顔を合わせたことはない。朝霜の起工は高波が沈んだ後である。
- 来歴にあるように、金剛と榛名によるガダルカナル島ヘンダーソン飛行場砲撃作戦に警戒隊として参加している。
この作戦に参加した駆逐艦はいまだ未実装艦が多く(9隻中5隻)、高波でようやく4隻目となる。*2
その後妙高や摩耶に随伴して飛行場砲撃を再度実施するなど、後述のルンガ沖の戦いのみならず、その短すぎる生涯の内に夜間の突入作戦を何度も実施した戦歴を持つ。
来歴 
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| | 年表
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昭和16年 | 5月29日 | 浦賀船渠にて起工 |
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昭和17年 | 1月20日 | 命名 |
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3月16日 | 進水 | 8月31日 | 竣工。舞鶴鎮守府籍となる | 9月19日 | 大海指138号により、沖輸送作戦護衛任務を下命 | 9月25日 | 第31駆逐隊指揮下に入る | 10月8日 | ラバウル着 補給後トラックに向かい、10月10日着 | 10月11日 | 挺身攻撃部隊としてトラック発 二水戦指揮下にてガ島砲撃任務 | 10月14日 | 砲撃後避退 | 10月15日 | 第五戦隊指揮下にて再びガ島砲撃 避退後16日 補給船に合同 17日 本隊に合流 | 10月18日 | 本隊から分離 レカタに向かい同日着 | 10月19日 | ガ島総攻撃支援を下命 | 10月20日 | レカタ発 26日までガ島近海と待機点を往復 | 10月26日 | サンタクルーズ沖海戦(南太平洋沖海戦)にて炎上中の米空母ホーネット追撃に当たるも中途反転 27日 帰投命令 | 10月30日 | トラック着 | 11月3日 | トラック発 ショートランドに向かい 5日着 | 11月6日 | ガ島増援任務下命 同日発 7日ガ島にて揚陸 8日ショートランド着 | 11月10日 | ガ島輸送支援任務下命 12日発 一旦延期により帰投 13日再び発 | 11月14日 | 米軍の激しい妨害を受けながらもガ島着 揚陸の後15日ショートランド着 | 11月23日 | 増援輸送下令 29日ショートランド発 ガ島に向かう | 11月30日 | ルンガ沖夜戦にて戦没 | 12月24日 | 除籍 |
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ルンガ沖夜戦 
彼女を語る上で特に欠かせないのが、ルンガ沖夜戦である。
かつては「日本海軍最後の勝利」とも言われた、痛快なる夜戦である。*3米軍側命名「タサファロンガ沖海戦」。
昭和17年 11月30日。部隊は昼過ぎから南下を開始
- 2040 サボ島付近到達
- 2106 米艦隊が日本艦隊を捕捉
- 2112 高波が「敵らしき艦影」を発見
- 2115 高波「敵駆逐艦7隻」とさらに報告
- 2116 日本艦隊「揚陸中止、戦闘」を下令
- 2121 米艦隊砲撃開始、高波も応射し戦闘開始
- 2123 高波魚雷発射(8本)直後に命中弾を受ける
- 2124 高波航行不能
- 2337 敵艦隊の集中砲火により、サボ島南方5浬にて沈没 戦死71名、行方不明139名、生存33名
旗艦長波に座乗する第二水雷戦隊司令官・田中頼三少将指揮のもと、高波は警戒隊として一隻だけ突出し、本隊の側面を守る任に就く。
しかし二水戦はすでに捕捉され、ライト少将率いる重巡4・軽巡1・駆逐艦6という日本艦隊を圧倒する大艦隊が待ち構えていた。
- しかも少将にはレーダーを最大限に活かす秘策があった。艦隊は駆-巡-駆の単縦陣で進撃し、レーダーに捉えた敵に対してまず駆逐隊が砲雷撃で先制、しかる後敵艦隊と反対側に避退して巡洋艦群に道を譲る。巡洋艦は味方射ちの心配もすることなく、混乱した日本艦隊を一方的にレーダー射撃で殲滅するという寸法である。
- しかしそう上手く事は運ばなかった。一隻だけ先行した高波は米艦隊が射撃を開始する前に敵を発見。味方に急を告げると共に奇襲を受けた本隊が態勢を立て直す時間を稼ぐため突撃に移る。
- 最大船速で突撃を開始した高波は敵先頭の駆逐艦2隻に命中弾を浴びせ、火災を起こさせる。これで米艦隊はくっきりとその姿を晒すことになった。
- なお、米軍記録では日本艦艇からの砲撃が命中した艦はない。米軍の星弾射撃を誤認したものと思われる。
- さらに砲撃を加えつつ、絶好の射点から8本全斉射の雷撃を敢行。しかし反撃も凄まじかった。もともと圧倒的な数の差があり衆寡敵せず。
8本の酸素魚雷を発射し終わった次の瞬間、1番・2番魚雷発射管が直撃弾で吹き飛び、続いて缶が爆発し轟音とともに高圧蒸気が噴出。これを皮切りに、あっという間に無数の砲弾を受け満身創痍となる。
砲塔もわずか5斉射で沈黙。やがて舵が壊れたまま漂ううちに転舵してしまい、両舷から砲撃の雨を浴びることとなる。
高波の頭上には星弾がひっきりなしに炸裂し、船体は滅茶苦茶に撃ち込まれる集中砲火の水柱の中にほとんど常に姿を没している状態だったという。
スポットライトを浴びた格好で、もはや助けようがない状態で袋叩きにされている高波の姿を見た各艦の艦橋では、息を呑んだ呻き声が上がり、涙ながらに合掌念仏する者すらいた。
- 高波への最終的な命中弾数は50発以上。火災こそ起こらなかったが、上部構造物は跡形もなく破壊し尽くされ、完全な廃墟と化した。
艦長小倉正身中佐は右半身に砲弾片をうけ重傷ののち戦死。通路にも室内にも重傷者があふれ、艦は血の匂いで満ちていたという。
- だが血みどろの奮闘は報われた。態勢を立て直した本隊駆逐艦群は次々に魚雷を発射。敵砲火を引きつける囮のかたちとなった高波に集中砲火を浴びせ続けていた米艦隊に必殺の「青白い殺人者」が襲いかかった!
- たちまちにして重巡4隻の全てが被雷。一瞬にして形勢は逆転し、まともな戦闘が不可能となった米艦隊は撤退していった。
- 1番艦ミネアポリス(2本命中大破)は1番砲塔から先がへし折られた。がっくり速力の落ちたミネアポリスを避けようとした2番艦ニューオリンズ(1本命中大破)は前部弾薬庫が爆発し艦首切断。
3番艦ペンサコラ(1本命中大破)は僚艦の火災でシルエットが浮かび上がったところを狙われ、燃料タンクが破裂し全艦火だるま。消防ポンプも作動せず、鎮火したのは12時間後だったという。
5番艦ノーザンプトンは砲戦で反撃を試みたものの、陽炎らの追撃の魚雷が同一箇所に2本命中し後部機関室粉砕。全艦大火災ののち傾斜復旧不能となって沈んだ。
難を逃れたのは4番艦の軽巡ホノルルだけだった。
- 日本は高波1隻と引き替えに重巡1隻撃沈、3隻大破の大戦果。これぞ世に言うルンガ沖の大捷である。*4
- 戦闘終了後、浮かぶ鉄屑と化した高波の乗員を救うために黒潮と親潮が接舷を試みるも米重巡が接近したためやむなく断念。*5
- 最期は米駆逐艦の放った魚雷が命中、竣工からわずか3ヶ月の短い生涯を凄惨に終えた。その際艦尾の爆雷が誘爆し、脱出していた乗員の多くを巻き込んでしまう。
このため、第31駆逐隊司令清水利夫大佐を含む139名もの乗組員が行方不明となった。かろうじて生き残った33名は16時間に及ぶ遠泳の末にガ島上陸を果たし、後日救出された。*6
この海戦の大勝利は、まさしく高波がもたらしたものと言える。というより、高波なかりせば日本艦隊は壊滅の危機にあった。
- 米艦隊は必勝の態勢で迫り、目標発見でも先手を打った。しかしこのとき、高波を発見した艦と本隊を発見した艦とから別々に報告があがったため、司令部ではどちらが正確であるかの判断に迷い、貴重な時間を浪費したのである(当時のレーダーではこのくらいの誤作動や誤認は当たり前だった)。この間に高波も米艦隊を発見することができた。高波が突出していたことが、米艦隊を迷わせたのだ。
- 敵を発見してからの高波が迅速果断であり、かえって先手を取ることができた。
- このとき本隊はドラム缶投下寸前であり、行き足はほとんど止まっていた。フネというものは一度止まるとすぐにスピードアップとはいかず、元の速度に戻るまでかなりの時間を要する。この状態で敵を迎えたということはすなわちほぼ完全な奇襲だったことを意味する。
- 絶体絶命の本隊に態勢を立て直す貴重な時間を与えたのは、紛れもなく高波の好判断による。
- 米艦隊の砲撃に呼応して砲撃を行うとともに、至近距離から雷撃を敢行。重巡ミネアポリスとニューオーリンズの被雷は、高波の雷撃による可能性が高いとされる。
- 二隻の米重巡はほぼ同時刻に被雷しており、高波の位置から雷撃を行った場合、各魚雷間の散開角度を1度で設定していたとするとちょうど二隻の重巡を包む形での散布界となるため高波の戦果であった可能性が大である。しかし、同海戦ではわずか13分間に5隻34本もの酸素魚雷が奔った乱戦であったこと、高波の生存者が魚雷戦果を確認していないこと、日本の記録時刻と米国の記録時刻のずれも考えられることから、他艦の戦果である可能性も否定できないため確定戦果とはされていない。
- そして、結果的に米艦隊の攻撃を引き受け囮となったことで僚艦が完全にフリーハンドとなり、自由な襲撃運動ができたことが4隻もの撃沈破に繋がった。
- 50発以上被弾しながらも航行不能に陥ってから沈没までなお数時間浮き続けていた。
これは艦長小倉正身中佐がかつて満潮艦長としてバリ島沖海戦に参加、集中砲火を浴びて大破した経験が背景にある。
満潮での戦訓からダメコンの重要性を痛感した小倉艦長は、新造の高波において防火・防水対策を研究教育。末端の水兵に至るまで徹底されていたためである。*7
- だが大勝利にもかかわらず、この戦闘に対する評価は日本海軍部内ではさほど高いものではなく、むしろ敵手たる米海軍には絶賛されるという皮肉な結果になった。
作戦目的であるドラム缶輸送が失敗したこと、そして司令官田中少将の指揮ぶりと海戦前後の言動が不評を買ったのである。
- 田中提督は本隊の中央に陣取っていたため「指揮官先頭」の原則に外れており、戦闘が開始されてもまともな指揮を執らず、個々の駆逐艦毎が自己の判断で戦うしかかなったと批判された。特に高波と長波は警戒任務のため次発装填魚雷を含めて完全武装状態であり、そんな長波が逃げ腰に見えたことは各艦の不評を買ったのである。
- ここで「指揮官先頭」への批判は、あくまで長波が「本隊の中央」にいたことに起因することを留意。長波は二水戦旗艦であり全隊の指揮を執らねばならず、高波のように本隊から大きく外れた位置に占位することはあり得ない。この海戦の場合、高波がいた位置に高波以外を置くことはあらゆる意味で術理から外れていると言って良い。
- ガダルカナル攻防戦初期から同島への輸送作戦を担当していた田中提督はドラム缶輸送に終始批判的であり、輸送作戦の方針を巡って第八艦隊司令部との軋轢があった。またスラバヤ沖海戦では命中率の低い遠距離雷撃を実施して、水雷戦隊指揮官として及び腰ではないかとの悪評もあった。
これらの不評が積み重なった結果、再度実施されたドラム缶輸送作戦で旗艦照月(秋月型・未実装)を失い輸送も失敗したことでついに田中少将は二水戦司令官を更迭、後方の陸上勤務に左遷され、以降終戦まで海上で艦隊の指揮を執ることは二度となかった。
- 田中少将への評価と同じく、高波への評価も日米で異なっており、米モリソン評では「高波は戦闘開始・発砲のタイミングが早すぎて無用な集中攻撃を受けた」と、高波に対しては辛い評価を下している。
対して日本海軍の評価では「高波が独り先陣を切って敵の攻撃を引き受けたからこそ後続の水雷戦隊の突撃が成功した。この戦いは高波の功績が抜群であり、長波の二水戦司令部の手柄ではない」と、高波の奮戦を激賞しつつ田中少将以下二水戦司令部に対しては辛辣な評価である。
指揮官先頭という海軍の伝統は、クラ湾沖海戦やコロンバンガラ島沖海戦などのように、貴重な水雷戦隊司令部をまとめて失う大打撃を被る危険性もあるが、陣頭指揮のメリットである戦況把握の容易さや将兵の士気向上など代えがたい部分も多くあり、後年によく指摘される司令部保全の必要性と、当時尊重されていた指揮官先頭を一概に比べて評することは出来ない。
蛇足ながら、第一次ソロモン海戦に端を発しルンガ沖で掉尾となる一連の激戦でアメリカの重巡陣は壊滅状態となり、以後しばらく前線から姿を消してしまった。
- まあ一次ソロモンで4隻喪失*81隻大破に始まり三次ソロモンで2隻大破、ルンガで1隻喪失3隻大破、ついでにレンネルで1隻喪失*9と、半年経たずに11隻*10も撃沈破されちゃそらいなくなるってもんだ。*11
- ソロモンキャンペーンの後半戦、米艦隊に重巡の姿がさっぱり見られないのはそういうわけである。
- 重巡不足の中主戦力として駆りだされたのが、最上型に対抗し米海軍が建造した大型軽巡ブルックリン級とセントルイス級である。
とはいえ軽巡陣も、クラ湾夜戦では軽巡1隻喪失、コロンバンガラ島沖海戦では軽巡3隻大破*12と、日本水雷戦隊相手に苦しい戦いが続く。
この苦境は新型軽巡クリーブランド級が加わりはじめるまで続き、ブーゲンビル島沖海戦でようやく優位に立つことになる。*13
- 敵をそのような苦境に追い詰めながらも、最終的に日本海軍はソロモンにおいて敗退し、ガダルカナル島を撤退、いまだ将兵が残っていたブーゲンビルやラバウルなどを見捨てる結果となった。
ソロモンにおける日本海軍の戦いは、いくら戦術的勝利を重ねても、戦略目的(作戦目的)を果たせなければ何も得られないという好例であった。
その他 
- 上記にあるように就役日数はたったの92日であった。2015年4月現在の実装艦の中で最下位である(次点は大鳳の104日)。*14
- しかし小ネタにあるように短い生涯の中輝かしい武勲を誇っており、不幸艦というより武勲艦である。
- その武勲からか、戦後も「高波」は2度受け継がれた。
- 二代目「たかなみ(DD-110)」は「あやなみ型護衛艦」5番艦として、1960年に就役。1989年まで活躍した。
- 三代目「たかなみ(DD-110)」は「たかなみ型護衛艦」ネームシップとして、2003年に就役。2015年4月現在、現役である。
- 実は三代目、「高波」も生まれた浦賀船渠(最終時の社名は「住友重機械工業浦賀工場」)で竣工した最後の艦である。
- 劇場版「永遠の0」では、「たかなみ」の航行シーンをVFX処理し、赤城の航行シーンが撮影されている。
- 「たかなみ」のシンボルマーク
は、この夕雲型駆逐艦高波の武勲の象徴として南十字星のモチーフを取り込んでいる。
このマークは、力強い高波と艦番号110を組み合わせた意匠を中心に、波しぶきを模した南十字星で高波の勇敢な犠牲的行動を象徴し、先代・先々代の良き伝統を受け継ぐ意志を示している。
この艦娘についてのコメント 