九八式水上偵察機(夜偵)
Last-modified: 2015-07-12 (日) 22:10:47
No.102 |
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| 九八式水上偵察機(夜偵) | 水上偵察機 |
装備ステータス |
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火力 | | 雷装 | |
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爆装 | | 対空 | |
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対潜 | +1 | 索敵 | +3 |
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命中 | +1 | 回避 | |
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射程 | | |
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装備可能艦種 |
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駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 |
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 |
備考 |
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開発不可 川内改二の初期装備 |
水雷戦隊旗艦用に開発された水上夜間偵察機です。 長時間の滞空性能を持つ黒く塗装された機体に、夜間索敵能力に優れた搭乗員が乗り込みます (条件が整えば夜戦を支援する「夜間触接」が発生する可能性があります)。 |
ゲームにおいて
2014/6/20アップデートにて川内改二の初期装備として実装。1年以上たった2015-07-28現在も開発不可能のまま
- 水上偵察機としてみると零式水上偵察機/観測機よりも性能が低い。
- 水上偵察機の中では最も索敵値が低い。要求される索敵値の低い6-2等では有効に活用できる。
- 装備名にもあるように夜戦時に触接行動をし、味方艦隊の夜戦行動をサポートする。
- 夜間戦闘時において自軍の命中率を上昇させる効果がある模様(〜10% up)。無論、必中ではない。
- 触接発生時には基本攻撃力に+5が加算され、僅かではあるが威力も上昇する。
- クリティカル発生率については上昇を認める報告があるが不確定事項である。
- 夜間触接は確率で発動。自軍の夜偵による夜間触接が発動した際は画面右上(敵艦隊の上)の陣形が表示されている部分に夜偵の絵と「夜間触接中!」の文字が点滅する。
- 探照灯や照明弾でも同様のことが言えるが、演習で敵が夜偵を装備していると敵側の夜間触接が成立することがある。その際は画面左下(味方艦隊の下)で点滅する。
- ちなみに敵夜偵触接に限っては、装備している敵艦娘が撃沈扱いでも発動する模様。
- 一方味方装備艦が轟沈扱いの大破状態で発動するかは要検証
- ちなみに連合艦隊で、第一艦隊に装備しても夜戦時に発動(制空権喪失および拮抗以外)するかは不明
- 夜戦を行うのは第二艦隊なので第二艦隊に装備しないと発動しない可能性もある。
- なお装備艦娘が護衛撤退で退避していてもなぜか発動する模様。撤退中に飛ばしてきているのかな?
- 制空権確保・航空優勢・航空劣勢状態でのみ発動する。制空拮抗*1、及び制空権喪失状態では100%発動しない。
- 当たり前だが搭載数0の場合も不可。
- 発動条件等について現在検証が進められている。それらによると以下の通りの模様(あくまでも有志の検証によるものなので、実際の仕様とは異なる可能性があることに留意)。
- 発動確率は搭載艦のLv、または夜偵を装備したスロット数に比例して上昇するとされる。
- 艦隊索敵値は発動率の向上に寄与しない可能性が高い(Lv99の索敵に開きのある2艦で発動率がほぼ同じ)
- 制空状態(制空権確保、航空優勢、航空劣勢)では発動率にあまり大きな差がない模様(制空状態については「航空戦」参照)。
- 夜戦マップではない通常海域では制空均衡時の発動が確認されていない。また航空戦力不在などで航空戦が発生しなかった場合も発動が確認されていない。
- ただし演習では航空拮抗(制空拮抗時)も双方発動する。
- 航空戦力不在でも開幕夜戦では発動する。(実装当初は発動しなかったが14/07/04メンテで発動できるよう修正された)
- なお昼戦では航空優勢以上で通常通り弾着観測射撃を行うことはできる。
- 他の偵察機や艦攻と同様に昼間触接も可能である。が、その発動率は水偵などと比較するとかなり低めに設定されており、こちらも装備した数に比例して上昇する模様。
- 現状、川内改二の初期装備としてのみ入手が可能。川内自体は第三艦隊解放のために必要なので大半の提督は持っていると思われるが
- 川内自体のドロップ率はそれなりで、改造可能Lv60はやや遠いが持ってくる装備は夜戦装備3種なので牧場することも検討してもいいだろう。
- ちなみに川内をLv1→Lv60にするのに5-4旗艦B勝利以上を289回。すなわち多くとも北ルート97周で可能といえば可能。
小ネタ
- 何気に艦これでは初実装となる“飛行艇”(胴体が着水するタイプの飛行機)。ダンディな豚さんが乗る紅いのが有名だよね。
- 水雷戦隊旗艦用として開発された夜間水偵で、開発は零式水上偵察機、瑞雲、晴嵐などでお馴染み水上偵察機の老舗、愛知航空機。
作ってみたら産廃だったけどね!
略符号E11A1、連合国のコードネームはLaura(ローラ)。
- 夜間水偵とは、夜間触接および夜間砲戦の着弾観測、照明弾の投下など、夜間援護を専門とした機種のことである。
- ロンドン軍縮条約後に構想された米艦隊との艦隊夜間戦闘において、当時普及していた一四式・九〇式水上偵察機を夜間触接に用いることが可能ではあったものの、航続時間が短く長時間の触接には適していなかった。
- そこで、最高速度よりも夜間を通して敵艦隊を触接することができるような長大な航続時間と、そのような任務を容易にする低速安定性に特化した機体の開発が求められた。なお、当時の戦闘機は夜間戦闘ができなかったため、敵機の迎撃を受けることはあまり考慮に入れられていなかった。
- その結果として、珍しい艦載飛行艇となっている*2。同様の例にフランスの主力艦載水偵であるロワール130や、イギリス海軍のスーパーマリン・ウォーラスとシーオッターがある。
- また機関配置には偵察員の視界確保の点で有利な推進式を採用している。
- なお、イギリスは同じような目的の機体を開発したが、結果出来上がったのは4発の艦上機だった。
どうしてそうなった・・・
興味をもったそこの君は"フリートシャドワー"で検索されたし。超低速・低騒音飛行を実現する上で、この4発小型機という設計がとても合理的だったりするのが、英国面の奥深さと言え・・・るような、言えないような。
- 当然ながら、零観のような曲芸飛行が可能な機体とは趣を異にする。機体も全金属ではなく尾翼など一部が布張りであった。
- また、夜間の被発見率を抑える為機体は黒く塗装され、その色と夜間に運用する事から「馬鹿ガラス」と呼ばれた。
- 海軍が開発を命じた夜間偵察専用機は3機存在する。
- 最初に製作された六試小型夜間飛行艇は全般的に満足のいく性能とならず、続いて九試夜間偵察機(⇒九六水偵)の開発が命じられた。
- その九六式水偵の評価はおおむね良好だったのだが、採用に時間がかかったこと、最重要視された航続時間が要求性能に届いていなかったことから、本機の採用後すぐに十一試特殊水上偵察機(⇒後の九八式水偵)の試作が命じられた。
- 九六式水偵は巡航速度65kt(120 km/h)で9.5時間余りの飛行が可能だったが、要求されたのは航続14時間であった。
- これを受けて愛知航空機の設計陣は一から機体を再設計し、機体寸法や翼周りの構造、乗員と発動機の配置など細部の改良を行い、結果として外観や飛行特性は九六式水偵と大差ない形に収まった。
- こうして完成した機体は巡航速度70kt(130km/h)で約14時間、巡航速度80kt(148km/h)でも約12時間の航続時間を有し、夜間触接機としては安定性・操縦性ともに極めて良好であると評価され採用に至った。
- なお愛知に敗れて不採用になった川西航空機の十一試特殊水上偵察機は単葉、ガル翼、引き込み式フロートと新機軸をこれでもかと詰め込んだ結果、複雑な割に凡庸となり落選。九試の時もやらかして落選したというのに……
- 川西は後にも水上偵察機「紫雲」で二重反転プロペラという大冒険をして見事に大失敗している。
- このような開発経緯を辿った九八式水偵であるが、実際に運用してみると機体の強度不足による損傷が多く、低すぎる巡航速度のために行動範囲が狭いという評価から、積極的な運用はなされなかったようである。
- 敵の妨害が激しい局面での運用に不向きであること、要求した巡航速度が低すぎたこと、ひいては当初から夜偵に対して要求していた計画値そのものが誤りだったのではないか、という指摘がなされていた*3。
- なお愛知航空機は自社開発の夜偵をいくつか試作したが、どれも途中で放棄されている。
- 九八式夜偵の後継機として十六試夜間偵察機などが開発計画に上がっていたが、計画自体が変更に次ぐ変更を遂げ、結局開発は実現しなかった*4。
- 戦果としては、マレー沖海戦におけるプリンス・オブ・ウェールズ撃沈の際の偵察活動が記録されている。
- 主に水雷戦隊旗艦である川内型で運用され、阿武隈や五十鈴にも搭載されていた事が有る。ちなみに一番最後まで搭載していたのは阿武隈なんだとか。
- 水雷戦隊旗艦に1機ずつ配備ということで、第1〜第4水雷戦隊にすべて配備しても定数4機。夜戦が想定されない任務の場合などには九四式や九五式など別の水偵への載せ替えも行われていた。
- 運用上非常に特殊な機体であったことや、海軍そのものがこの機体の製造時に想定していた大規模夜戦というシチュエーションが、もはや現実的なものではないと判断したため、
開発当初には昼間任務への運用が想定されていた九四式水上偵察機*5や零式水偵に置き換えられて一線を退く。どっかのアルバコア(Not潜水艦)で似た話を聞いた覚えが
- その後は輸送機や連絡機などの雑用に利用された。
- 2機の水上機を搭載できた阿賀野には書類上の標準装備として夜偵1機が割り当てられており、公試の際などに搭載されていた。
以後竣工した矢矧では零式水偵×2に変更されている。
- そんなわけで生産数は試作1機を含め17機に終わった。
- イラストの夜偵(尾翼のマーキング「F-2」)は、二水戦の旗艦であった「神通」の搭載機であると考えられる。
- 昭和13年ごろ一水戦旗艦であった川内に搭載されていた夜偵に「F-1」がマーキングされていたことから*6。
- 妖精さんの三つ編みにぶら下がっているのは『メンダコ』という深海棲タコ。
(辛子明太子と鬼ヶ島のあいのこのようなハンドル付の箱とは関係がない)
脚を広げた姿はまるで傘のようであり、また頭部についている耳のような部分がさりげないチャームポイント。
フィギュアやお風呂のおもちゃになったこともあり、根強い人気があるようだ。
身が少なく、臭いと味があまり良くないので漁師さんからは残念ながらそれほど好かれていないが、タコ類の進化を考える上で貴重な種類であるらしい。
近年生息数が減り、水産庁指定の減少種に指定されている。深海棲艦は一杯いるのに。
この装備についてのコメント